「コンピュータが危険に」ブラウザのプッシュ通知機能の悪用に注意
「コンピュータが危険にさらされている」「携帯をクリーンアップしてください」といったメッセージが繰り返し表示される被害相談が寄せられているとして、情報処理推進機構(IPA)が注意を呼びかけています。ブラウザのプッシュ通知を悪用し、偽の通知を表示させ、不審サイトに誘導する手口を確認しているといいます。
「コンピュータが危険にさらされている」「携帯をクリーンアップしてください」といったメッセージが繰り返し表示される被害相談が寄せられているとして、情報処理推進機構(IPA)が注意を呼びかけています。ブラウザのプッシュ通知を悪用し、偽の通知を表示させ、不審サイトに誘導する手口を確認しているといいます。
スマホを利用していると、ロック画面やアプリの操作中に、様々なアプリのメッセージが届きます。これがプッシュ通知(Push通知)です。これに対し、Webプッシュ通知(ブラウザプッシュ通知)とは、アプリを使わず、ブラウザの機能でプッシュ通知を送れる機能です。サイトの閲覧時に通知を受け取るかどうかの選択を求められるので見たことがある人も多いでしょう。
しかし、IPAによると、Webプッシュ通知を悪用し、不審なサイトに誘導する手口が出ています。誘導された先では、偽のセキュリティソフトの購入を促されたり、別のアプリのインストールを求められたりします。
IPAが確認した具体的な手口は次の通りです。
サイトを訪れたときにブラウザ通知の許可ボタンを表示するだけでなく、CAPTCHA認証(画像を使った認証)を装って誘導する例があります。
「許可」を押すと、その後、ブラウザを起動中に「パソコンがウイルス感染した」「スマートフォンをクリーンアップしてください」などの通知が表示されます。IPAは「根拠のない偽の通知内容であり、不安をあおって不審サイトに誘導する目的であると考えられます」と説明しています。
通知表示をクリックすると、パソコンだと「偽のセキュリティソフト購入サイト」や「偽の当選サイト」、スマートフォンだと「不審アプリのインストール誘導サイト」に誘導される場合があります。
誤ってプッシュ通知を許可してしまった場合でも、ブラウザに登録した通知許可を削除できます。
Chrome画面右上のメニューボタンから「設定」を選択
「プライバシーとセキュリティ」>「サイトの設定」を選択
「通知」を選択
「許可」欄の不審なURLのメニューボタンから「削除」を選択
Chrome画面右上のメニューボタンから「設定」を選択
「通知」を選択
「サイト」欄の不審なURLのスイッチボタンをOFFに変更
Edge画面右上のメニューボタンから「設定」を選択
左側メニューの「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択
「通知」を選択
「許可」欄の不審なURLのメニューボタンから「削除」を選択
Edge画面下のメニューボタンから「設定」を選択
「サイトのアクセス許可」を選択
「通知」を選択
「許可」欄の不審なURLをタップし、「データを削除してリセット」を選択
Fire fox画面右上のメニューボタンから「オプション」を選択
左側メニューの「プライバシーとセキュリティ」を選択
「許可設定」の「通知」の右側の「設定」を選択
不審なURLの「現在の設定」を「不許可」に変更し、「変更を保存」を選択
Firefox画面右下のメニューボタンから「設定」を選択
「サイトの許可設定」を選択
「通知」を選択
「ブロック」を選択
誘導された先で購入やインストールしてしまった場合は、以下のサイトを参考にしてください。
遠隔操作によるサポート作業を誘導される場合もあります。ソフトウエアのアンインストール、場合によっては、ソフトウエアをインストールする前の状態にパソコンを戻す必要があります。
インストールしないことが大切ですが、仮にインストールしてしまった場合はアンインストールしましょう。ただし、自動継続課金の有料アプリの場合はアンインストールだけでは解約されませんので注意してください。
申し込む前に、申し込む前に、サイト内の情報や利用規約をよく確認しましょう。万一登録してしまった場合は、退会手続きが必要です。国民生活センターの「iPhone当選に見せかけた有料サイト登録・課金に関する相談」を参考にしてください。
被害に遭わないための対策は次の3つです。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。