まん延防止等重点措置とは 緊急事態宣言との違い・対象区域・内容を紹介
新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、2021年4月「まん延防止等重点措置」(重点措置)の適用が始まりました。2021年9月30日まで、宮城、福島、石川、岡山、香川、熊本、宮崎、鹿児島、の8県が対象になります。緊急事態宣言との違いや、対象区域、協力金などの内容について解説します。(2021年9月10日更新)
新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、2021年4月「まん延防止等重点措置」(重点措置)の適用が始まりました。2021年9月30日まで、宮城、福島、石川、岡山、香川、熊本、宮崎、鹿児島、の8県が対象になります。緊急事態宣言との違いや、対象区域、協力金などの内容について解説します。(2021年9月10日更新)
目次
まん延防止等重点措置とは、地域の新型コロナの感染状況に応じて、期間・区域、業態を絞った措置ができる仕組みです。病床の逼迫数や週あたりの新規感染者数などの目安にしています。
対象となった都府県では具体的に、知事が次のようなことをします。
対象期間は次の通りです。
緊急事態宣言は幅広い業種が対象で、時短のほか、休業命令もできました。一方、重点措置は、飲食店などに対象が絞られており、時短命令が可能です。
新型コロナ対応の特別措置法が2021年2月に改正・施行され、緊急事態宣言下で飲食店が休業や営業時間の短縮の命令に応じない場合、行政罰として30万円以下の過料が設けられました。
一方で、重点措置は命令に応じない場合は20万円以下の過料となります。
宣言は感染状況が最も深刻な「ステージ4」に相当するかどうかが目安になりました。一方の重点措置は、「ステージ3」相当とされています。これは、緊急事態宣言に至る前に対策することで、早期の感染収束につなげたいという目的があります。
緊急事態宣言は、都道府県単位で出されました。これに対し、重点措置は、政府が対象とした都道府県の知事が、市区町村単位や一部地域で指定することができます。
これまでは酒類を提供せず、20時までの時短に応じた飲食店にのみ、1日あたり3万~10万円を支払ってきました。しかし、政府は9月13日から「まん延防止等重点措置」の地域で、時短営業の協力金を支払う飲食店の対象を拡大します。
具体的には、感染症対策をし、自治体の第三者認証を受けた中小企業の飲食店を対象に、午後9時までの時短でも1日あたり2.5万~7.5万円を支給する予定です。
業種や施設ごとの感染防止対策は、内閣官房が公表している「業種別ガイドライン」(PDF方式:756KB)を参考にしてください。
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