コロナ禍で「売れた」「売れなくなった」商品とは【皮膚病薬↑感冒薬↓】
新型コロナの影響で、売れた商品、売れなくなった商品にはどんなものがあるのでしょうか?経済産業省は政府の統計データをもとに、医薬品や自動車関連、教育娯楽の分野について紹介しつつ「トレンドを見極めて経営判断するときの参考に統計を活用してください」と呼びかけています。
新型コロナの影響で、売れた商品、売れなくなった商品にはどんなものがあるのでしょうか?経済産業省は政府の統計データをもとに、医薬品や自動車関連、教育娯楽の分野について紹介しつつ「トレンドを見極めて経営判断するときの参考に統計を活用してください」と呼びかけています。
目次
国民の平均寿命から働き方別の平均賃金、ある病気の患者数まで政府は様々な統計データを集め、政策に反映しようと分析をしています。統計データは公表されており、日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト「e-Stat」から誰でも分析に利用できます。
2020年は「巣ごもり需要」という言葉も生まれました。経産省がまとめた統計データから見えるコロナ禍の消費動向をご紹介します。
総務省は全国約9000世帯に対し、1世帯当たりの毎月の収入やどんなものに支出したかを調べている「家計調査」によると、全国の2人以上の1世帯あたりの1カ月の支出額は27万7926円と、2000年以降で最も低くなりました。
家計調査は、支出の内訳を品目別にグループ分けしています。2020年の消費支出で、服や教育娯楽が10%以上減る一方、家具・家事用品は巣ごもり需要のため、2019年を9.2%上回りました。
経産省は、消費動向をつかむ統計データの活用方法について、8分ほどのYouTube動画で紹介しています。
この記事では、動画でも取り上げた2020年に医薬品、自動車関連、教育娯楽などの分野で売れた商品、売れなくなった商品について、詳しく紹介していきます。
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医薬品の支出額は前年を2.6%上回りました。さらに細かい分類でみてくと、外傷・皮膚病薬の支出額がほとんどの月で前年同月よりも増えています。経産省によると、家での炊事や外出先で手指を消毒することが多くなり、指のひび割れや手荒れなどを気にする人が増えたといいます。
一方で、インフルエンザの感染者数が大幅減少し、風邪薬などの感冒薬は支出額が大幅に減りました。
自動車等維持の支出額は前年を7.4%下回りました。しかし、詳しくみると、シートカバーや洗車用具などの自動車等関連用品は、2020年8月から支出額が前年を上回りました。
この理由について、経産省は「感染対策のため自家用車でテレワークをするためのアイテムや車内の除菌グッズなど、新たな需要が生じたことが推測されます」と説明しています。
教養娯楽用品の支出は前年を1.1%下回りました。ただし、詳しくみると、小、中、高校が臨時休校となった3~5月を中心に「ゲームソフト等」の支出額が前年を上回りました。
自粛期間中の運動不足を解消しようと、ウォーキングやランニングなど身近な運動に取りくむ人は増えました。運動着や登山用品など本格的なスポーツに必要なスポーツウェアの支出額は5月以降回復したものの、ほとんどの月で前年を下回りました。
政府の生産動態統計調査では、約1600の生産品目について、国内の生産量を毎月集計しています。経産省が、中小企業向け補助金・総合支援サイトの「ミラサポplus」で提供している統計グラフ化ツール(グラレスタ) を使えば、たとえば次のように、新規事業分野への進出や既存事業の将来性を調べることができます。
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