目次

  1. 履歴書のテンプレート(PDF方式)のポイント
  2. テンプレート作成の経緯
  3. 履歴書の位置づけと企業の注意点
  4. コクヨも性別欄のない履歴書を商品化

 履歴書のテンプレート「厚生労働省履歴書様式例」は、厚労省の公式サイト(PDF方式:113KB)からダウンロードできます。以前に推奨していたJIS規格の履歴書との違いは次の通りです。

  • 性別欄は「男・女」の選択制ではなく任意記載に。未記載も可能
  • 「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」は設けない

 厚労省は、これまで日本規格協会(JIS)が示していたJIS規格の履歴書を使うことを推奨していました。しかし、2020年7月にLGBT当事者を支援する団体から、性別欄の削除などを求める要請があったといいます。

 この要請を受けて、日本規格協会が履歴書の様式例を削除したため、厚労省が新たにテンプレートを作ることにしました。

JIS規格の履歴書との変更点

 厚労省が作成した履歴書のテンプレートに法的拘束力はありません。「公正な採用選考を確保するため、履歴書の様式例を示すもの」と説明しています。一方で、企業が別の様式の応募用紙を使用する際には、就職差別につながる項目を含めないようにも求めています。

 コクヨは2020年12月からこれまでのラインナップに加えて、新たに性別欄のない履歴書の発売を始めました。B5判、A4判の2種類で、いずれもオンラインショップ「コクヨショーケース」でも販売しています。