性別記載が任意の履歴書テンプレート ダウンロード先と企業の注意点を紹介
厚生労働省は2021年4月6日、性別の記載と任意とする履歴書のテンプレートを作成し、ダウンロードできるようPDF方式で公開しました。企業には「採用選考時に使用する履歴書は、この様式例を参考にしつつ、公正な採用選考をお願いします」と呼びかけています。ダウンロード先と企業の注意点を紹介します。
厚生労働省は2021年4月6日、性別の記載と任意とする履歴書のテンプレートを作成し、ダウンロードできるようPDF方式で公開しました。企業には「採用選考時に使用する履歴書は、この様式例を参考にしつつ、公正な採用選考をお願いします」と呼びかけています。ダウンロード先と企業の注意点を紹介します。
履歴書のテンプレート「厚生労働省履歴書様式例」は、厚労省の公式サイト(PDF方式:113KB)からダウンロードできます。以前に推奨していたJIS規格の履歴書との違いは次の通りです。
厚労省は、これまで日本規格協会(JIS)が示していたJIS規格の履歴書を使うことを推奨していました。しかし、2020年7月にLGBT当事者を支援する団体から、性別欄の削除などを求める要請があったといいます。
この要請を受けて、日本規格協会が履歴書の様式例を削除したため、厚労省が新たにテンプレートを作ることにしました。
厚労省が作成した履歴書のテンプレートに法的拘束力はありません。「公正な採用選考を確保するため、履歴書の様式例を示すもの」と説明しています。一方で、企業が別の様式の応募用紙を使用する際には、就職差別につながる項目を含めないようにも求めています。
コクヨは2020年12月からこれまでのラインナップに加えて、新たに性別欄のない履歴書の発売を始めました。B5判、A4判の2種類で、いずれもオンラインショップ「コクヨショーケース」でも販売しています。
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