糖尿病の方に喜ばれるパンを作りたい

 萩市民に愛される実力派のパン屋、ブーランジェリー住吉丸の丸岡弘一さん。

 店舗前にある大型ホテルが閉館し、高齢者施設に改装するため、高齢の方の来店が増えることを想定し、新商品開発に挑戦したいと、前向きな相談ではぎビズを訪れました。

 既存の顧客からも病気による食事制限で大好きなパンを思うように食べることができないという声を聞いていたことから、「糖尿病の方にも喜んでいただけるパンを作りたい」と話していたのが印象的でした。

丸岡さん(右)の相談風景

フランスパンの神様に弟子入りした実力

 はぎビズがまず取り組んだのは、ブーランジェリー住吉丸の強みを見つけることでした。ヒアリング中に驚いたのが、日本にフランスパンを広めた「フランスパンの神様」と呼ばれる方に弟子入りした実績のある、技術力の高いパンを作っているということでした。

 フランスパンやカヌレ、フランス式のシュトレンなど高い技術力を要するパンはもちろん、地元の方も親しみやすいクリームたっぷりでふわふわの薄皮が特長のクリームパンなど、リピーターも多い実力派パン屋さんだったのです。

たくさんの種類のパンが並ぶブーランジェリー住吉丸の店内

ギルティフリー市場活況に着目 高単価層へ

 改装される高齢者施設に向けて丸岡さんが考案したのが、低糖質の食パンでした。高齢者、病気を気にしている方を対象にしたい、と話を聞くなか、低糖質を気にしているのは病気以外でも、特に美容に気を遣っている人も該当することを思いつきました。

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