目次

  1. 製造ラインを効率化 
  2. 逆算から生まれた木製オセロ
  3. コロナ禍で踏み切ったM&A
  4. 33歳で商工会の会長に
  5. チャレンジと改善を続けて生き残る

――社長就任後、社内の組織作りや意識改革に取り組んだことはありますか。

 工場長と話し合い、工場のレイアウトを大きく変えました。それまでは、作る桐箱のジャンルごとに工場の部屋が分かれていました。一つの会社の中に、小さな工場がたくさんあるような状態だったのです。昔の木工業界の慣習がそのまま残っていました。

――部屋ごとの在庫や仕掛かり品も多そうですね。

 さすがに生産効率が悪いので、桐箱のジャンル別ではなく、「切る」「組み立てる」「仕上げる」といった工程別にして製造ラインを一本化し、工場全体をワンフロアに統合しました。

桐箱を作る職人たち(同社提供)

――職人たちはすぐに慣れましたか。

 初めは大変そうでしたが、担当内容はそれまでと同じですし、徐々に慣れていきました。それだけでなく、ワンフロアで全てが見える化されたため、職人同士のコミュニケーションが密になりました。

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