1994年に発売されたブラックサンダーですが、販売不振のため95年には一度生産を終了しました。復活をのぞむ一部の声をうけて96年に販売を再開したものの、しばらくは冬の時代が続きます。

 風向きが変わり始めたのは、3代目パッケージとなった2003年以降。大学の生協で人気が広がり、ベストセラーの書籍『生協の白石さん』で取り上げられた06年には年間販売個数が2000万個を超えました。

 さらなるブレイクは08年。有名体操選手がブラックサンダーを「好きです」と公言したことで注目が集まり、年間販売個数が4500万個を突破。翌09年には倍増し、年間1億個に達します。

 その後も「ひと目で義理とわかるチョコ」のコピーを打ち出した2013年のバレンタインなど、ユニークな企画で話題を集めます。18年にはシリーズの年間販売本数が2億個の大台に乗りました。

 大手IT企業を経て家業に戻り、13年のバレンタイン企画などを手がけた3代目社長・河合辰信さんのストーリーはこちらで読めます。