目次

  1. 経営大学院で「迷いが消えた」
  2. 3年は大きく変えないと決めていた
  3. 社長になっても「変なことを率先して言う」
  4. 「今もそばにいる」と思ってもらえる商品作り
  5. ブラックサンダーの次を

――バレンタインデーの企画を経て、2013年に取締役に就任されます。これはマーケティング部でのプロモーション活動が評価された結果でしょうか。

 父(現会長)は65歳で社長を引退しようと考えていて、そこから逆算してこの年に経営に参加させようとしたのだと思います。明確な理由は言われていません。子供の頃からそうですが、あまり口に出して説明する人ではないので。

ブラックサンダーの20周年イベントで登場したラッピング電車(2013年、朝日新聞より引用)

――そして、2018年の2月に社長に就任しました。

 前年の12月ぐらいに父から、「来年2月までに社長が変わるのが運気がいいらしい」と急に言われました。そういうのをあまり信じる人ではないのですが。父が65歳になるのがその年で、会社は7月決算なので来年の8月からかなと思っていました。予想より半年早かった。

――社長になる準備は何かされていましたか。

 そうは言っても父は65歳で引退しないだろうと思っていたんですが、ずっと社内外で言い続けるので、いよいよこれは本気かなと思い始めました。社長になるまでに経営を体系的に学んでおかなければと、経営大学院に行き始めた。結局は、卒業前に社長になってしまいましたが。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。