2023年度フロンティア補助金とは 酒類事業者の新市場開拓を支援
フロンティア補助金は酒類事業者を対象に国が行う支援策です。国内需要の減少や従業員の少子高齢化、新型コロナウイルスの感染拡大などの課題解決に向けて、国内外の新しい市場の開拓などに挑む事業者を支援します。補助対象の事業内容や採択事例、申請スケジュールなどをまとめました。
フロンティア補助金は酒類事業者を対象に国が行う支援策です。国内需要の減少や従業員の少子高齢化、新型コロナウイルスの感染拡大などの課題解決に向けて、国内外の新しい市場の開拓などに挑む事業者を支援します。補助対象の事業内容や採択事例、申請スケジュールなどをまとめました。
目次
フロンティア補助金の正式名称は「新市場開拓⽀援事業費補助⾦」と言います。酒類事業者が対象で、新しい市場(フロンティア)を開拓するなどの取り組みに対して行われます。
令和5(2023)年度予算で6億円の事業費が予定されています。
事業者を管轄する国税庁は具体的な取り組みの例として、以下の四つを挙げています。
原則として、酒類以外の商品開発を目的とする事業は補助外になります。
まず、共通の要件として、3~5年の事業計画期間において、給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させる事業計画をつくる必要があります。給与支給総額の増加目標が達成できない場合、補助金の返還を求められることがあるので注意してください。
給与支給総額とは、全従業員(非常勤含む)と役員に支払った給与など(給与、賃金、賞与、役員報酬等は含み、福利厚生費、法定福利費や退職金は除く)のことを指します。
補助上限は、以下の2つのパターンがあります。いずれも補助の下限は50万円です。
次の2つのうち、いずれか一つを満たし、かつ、補助上限400万円を希望する場合
3~5年の事業計画期間において、売上額または付加価値額(営業利益、人件費、減価償却費を足したもの)を年率平均3%以上増加させる事業計画を作っていること。
補助対象者は、酒類の製造、卸売り、小売りに関わる事業者または酒類事業者を一者以上含むグループと定められています。
補助の対象となる経費の例として、国税庁は以下を挙げています。補助対象となる経費は、交付決定を受けた日以降に発注を行い、補助事業期間内に支払を完了したものに限りますので注意してください。
フロンティア補助金は、令和2(2020)年度の第3次補正予算でも実施されました。3期にわたる公募があり、第1期91件(採択率35%)、第2期33件(同26%)、第3期32件(同44%)が採択されました。
国税庁の発表資料をもとに、実際に採択された補助事業の一例を挙げます。
国税庁の公式サイトで公表された公募スケジュールは以下の通りです。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。