15年前の2007年6月19日、動画投稿サイト「YouTube」の日本語版サービスが始まりました。 

当時の朝日新聞は、「動画投稿サイト、日本語版始める/米ユーチューブ」との見出しとともに、こう伝えています。 

インターネット動画投稿サイトの世界最大手、米ユーチューブは19日、日本語版サービスを開始した。同社を傘下に収める米グーグルが同日発表した。ユーチューブは英語版だけだったが、トップページなどを日本語に対応させた。利用者が多い日本での使い勝手を良くし、利用者の一層の増加と広告収入の拡大を目指す。 

2007年6月20日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

2007年6月20日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

それまでの英語版でも日本語入力で検索はできましたが、日本語版では使い方や利用規約まですべて日本語になりました。 

YouTube日本語版では、メニューなどが日本語で表示されている

YouTubeによると、毎月20億人以上のログイン済みユーザーが利用しており、1日あたりの動画視聴時間は10億時間を超え、視聴回数は数十億回にのぼるといいます。

また、100か国以上、80の言語に対応しているとしています。 

日本でのYouTubeの利用者について、2021年1月の朝日新聞の記事では、「ユーチューブを傘下に持つグーグルによると、日本では昨年9月に6500万人を超えた。登録者数が100万人以上の国内チャンネルは昨年6月時点で240以上あり、いまはさらに増えている」と伝えています。 

コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えたことや、有名人のチャンネル開設が相次いだことも背景にあるのかもしれません。

 

日本語版サービス開始から十数年で、国内利用者が6500万人に増えたYouTube。

今ではテレビ番組よりYouTubeを見ている時間の方が長い、という人も多いかもしれませんね。 

一方、Instagramの「ストーリー」機能や、音声を使ったSNS「Clubhouse」が一時ブームになるなど、コンテンツのあり方は多様になっています。

YouTubeはどう進化していくのか、これからも注目したいですね。 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月19日に公開した記事を転載しました)