9年前の2013年6月13日、BTS(防弾少年団)が韓国でデビューしました。

デビューしたこの年、韓国国内の新人賞を総なめにして大きな話題になりました。

2014年には「NO MORE DREAM-Japanese Ver.-」で日本デビュー。

以来、アジアだけでなくアメリカやヨーロッパでも人気を集め、2018年5月には、3枚目のアルバム「LOVE YOURSELF 轉 ‘Tear’」が、K-POPで初めて、米ビルボード・アルバムチャートで1位になりました。 

 

 朝日新聞でBTSの特集が組まれたのは、2018年3月5日付朝刊。

「韓国発『BTS』、世界でヒット シンクロダンス人気、米で7位に」との見出しとともに、世界での人気の高まりについて伝えています。 

韓国の7人組男性アイドルグループ、BTS(防弾少年団)が世界中で人気だ。最大の市場・米国でアジア系グループとして空前のヒットを記録。日本を始めとするアジアでも大盛り上がり。優れた楽曲やダンスのみならず、SNSの積極活用といったプロモーション戦略も奏功したようだ。

2018年3月5日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

2018年3月5日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

2018年9月には、ニューヨークの国連本部でメンバー全員が登壇し、リーダーのRMさんが世界中の若者に向けて英語でスピーチ

「あなたが誰なのか、どこから来たのか、肌の色や性自認は関係ありません。自分自身のことを話そう」と呼びかけ、若い世代の共感を呼びました。 

国連児童基金(ユニセフ)の会合で演説するBTS(防弾少年団)のリーダー、RMさん(中央)=2018年9月24日、米ニューヨーク国連本部、朝日新聞社

2020年8月には、「Dynamite」が韓国人アーティストとして初めて米ビルボード・シングルチャートの1位に。

アジア出身歌手で、ビルボード・シングルチャートで1位を獲得したのは坂本九さんの「上を向いて歩こう(SUKIYAKI)」以来、57年ぶりでした。 

 

歌唱力やダンスパフォーマンスだけではなく、メンバー自身のメッセージや思いがファンを引きつけているBTS。

デビューからわずかな間に、世界中で愛されるポップスターに上り詰めたのは、自分たちらしさを大切に、新しい価値観を体現し続けているからかもしれません。 

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月13日に公開した記事を転載しました)