13年前の2009年6月4日、静岡県に「富士山静岡空港」が開港しました。

朝日新聞東京本社発行の2009年6月4日付夕刊

当時の朝日新聞では、「静岡空港が開港 3カ月遅れで」の見出しで開港を伝えています。

3カ月遅れの理由を紙面では「航空法の高さ制限を超える立ち木が見つかった」と説明。

立ち木問題を「滑走路を暫定的に300メートル短縮」して解消し、開港したと伝えています。

 

開港翌日の朝日新聞静岡県版の紙面は、開港日の搭乗者数について「県によると、初日の搭乗者数は、2485人。出発便と到着便を合わせた搭乗率は76.7%。

空港全体の来場者数は、1万1351人だった」としています。

静岡空港の滑走路=2014年、朝日新聞社

静岡空港では、国内線の7路線(札幌、出雲、福岡、北九州、鹿児島、那覇、札幌丘珠<さっぽろおかだま>)、国際線ではソウルのほか、上海など中国各地への定期便が運航していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、搭乗者数が激減。

2020年の年末年始(12月25日~1月3日)の静岡空港国内線の搭乗者数は前年比で約6割減、国際線は2020年4月以降、欠航しています。

 

開港から13年。

苦しい環境が続いている静岡空港は、就航地のツアー情報などを発信して、国内線の利用回復に努めています。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月4日に公開した記事を転載しました)