22年前の2000年6月3日、刑事ドラマ「相棒」(テレビ朝日系)が初めて放送されました。

 

現在ではシリーズドラマとして親しまれている「相棒」ですが、初回から第3作までは2時間ドラマの枠で始まりました。

テレビ朝日によると、初回の内容は

「捜査一課の亀山薫(寺脇康文)は指名手配犯の捕捉に失敗し、特命係に異動になる。新たな上司の杉下右京(水谷豊)は変わり者で、特命係は“人材の墓場”という噂。バーで痛飲し、女に誘われてアパートの一室で目覚めた薫の前に、警察官の刺殺体が…。右京と薫は犯人を捜すうちに、警察絡みの闇の拳銃取引に気づいていく」

 

初回から3作目まではいずれも高視聴率。

2002年から連続ドラマになりました。

テレビ朝日本社=東京都港区、朝日新聞社

放送開始から7年後の2007年10月29日、「相棒」がシーズン6に突入するタイミングで、朝日新聞に「ドラマ『相棒』人気のワケは?」という見出しの記事が掲載されました。

記事では、主演の水谷豊さんの「脚本づくりのたゆまぬ努力。これで終わりかと思うと、まだ続く。最後まで見ないとわからない」というコメントのほか、「視聴者の予想を裏切り、結末を容易に想像できないようにこだわった」というチーフプロデューサーのコメントを紹介。

「相棒」の役で防犯を訴える愛知県警のポスターを田中正和・中署長(左)に手渡した水谷豊さん(左から2人目)と寺脇康文さん(右)=2008年、名古屋市、朝日新聞社

そのほかにもミステリー評論家の

「レギュラーの刑事ドラマには珍しく、犯人捜しに重きを置いている。謎解きも起伏があって、期待外れの回が少ない」
(水谷さんが)「冷静沈着な刑事というはまり役を演じることで、キャラクタードラマとしても成立している。その分、謎解きだけに頼らずに済む」

という分析も取り上げて、人気の秘訣を探っています。

 

これまでに放送されたシーズンは20。

すでに次回作を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年6月3日に公開した記事を転載しました)