【4月25日は何の日】19年前、六本木ヒルズが開業
「実は10年前のきょう…」「きょうはこんな日なんですけど…」。取引先との雑談や、プレゼンの冒頭、社内の朝礼など、日々のビジネスシーンでのちょっとした会話のきっかけになる話題の“タネ”を紹介します。
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19年前の2003年4月25日、六本木ヒルズ(東京都港区)が開業しました。
開発面積は、サッカーコート約14個分にあたる11.6ヘクタール。
地上54階建ての森タワーが有名ですが、約800戸が入る住居棟4棟、テレビ朝日本社、美術館、高級ホテル、庭園などから成ります。
一帯にはかつて、マンションや木造住宅が密集していました。
1986年、一角にあったテレビ朝日本社の建て替えに合わせた再開発のうわさが地元住民らに届き始めます。
地域は賛成派と反対派に分かれ、完成に17年を要しました。
開業当時の朝日新聞記事によると、住居棟の月額家賃は1LDKで60万円から。
5LDKで400万円を超したそうです。
オフィスビルにはゴールドマン・サックスなど外資系証券会社のほか、ヤフーや楽天などIT企業が入居。
「ヒルズ族」という言葉も生まれました。
負の歴史もあります。
2004年には男児(当時6)が森タワーの自動回転ドアに挟まれ死亡。
2006年にはテナント企業である旧ライブドアの堀江貴文社長(当時)が粉飾決算事件で逮捕されました。
ちなみに堀江氏は2013年の朝日新聞記事で「ヒルズに良い思い出がないのでは」と記者に聞かれ、「いや、良い思い出ばかりですよ。あの街自体、住みやすいと思います。映画館も近いし、洋服のセレクトショップも便利」と答えています。
「災害に強い街」としても知られます。
ヒルズの地下の倉庫には、約10万食の食料のほか、毛布、簡易トイレ、紙おむつなどが備蓄されているそうです。
2011年の東日本大震災では、周辺にいる帰宅困難者の受け入れ準備を進めました。
開業から19年。
当初は「大人の街」がコンセプトだったヒルズですが、人気観光地の一つとなり、親子連れも多く訪れるようになりました。
子ども専用トイレや休憩室がその後つくられ、夏休みには子ども向けの催しも開かれます。
ヒルズ全体でおよそ2万人が働き、2000人が住み、年4000万人が訪れるそうです。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年4月25日に公開した記事を転載しました)
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