34年前の1988年4月10日、本州と四国を結ぶ「瀬戸大橋」が開通しました。

これにより、JR7社の線路がすべてつながりました。 

 

1988年4月10日付朝日新聞朝刊(東京本社版)は1面で、「瀬戸大橋きょう開通 レール1本で列島結ぶ」の見出しとともに、こう伝えています。 

瀬戸大橋は10日開通し、「四国が島でなくなる日」が到来する。JRグループが9日夜までに一番列車の編成を終えた一方で、宇高連絡船が最後のドラを鳴らし、78年に及んだ航海に別れを告げた。

1988年4月10日付の朝日新聞朝刊(東京本社版)

1988年4月10日付の朝日新聞朝刊(東京本社版)

瀬戸大橋は、香川県の坂出と岡山県の児島を結ぶルート。

上を瀬戸中央自動車道、下をJR本四備讃(ほんしびさん)線(瀬戸大橋線)が走る「2階建て」構造になっています。

1兆1300億円の建設費用が投じられ、着工から9年6カ月で開通しました。

香川県の坂出と岡山県の児島を結ぶ瀬戸大橋=朝日新聞社

2018年に開通30年を迎えた瀬戸大橋。

ヒトやモノの流れを変え、行き来しやすくなった一方、こうしたインフラの老朽化や保守管理は社会課題となっています。

これからも安全を保ち、地域の足を守っていくことを考えていかなければなりません。 

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年4月10日に公開した記事を転載しました)