売り込む対象は、初心者からトップアスリートまで幅広い。これまでにプロテインを飲んだことのない人にも興味を持ってもらおうと、様々な仕掛けを打ってきた。

 「くまモン」からはじまり「キン肉マン」や「はじめの一歩」。ゆるキャラ、人気アニメや漫画とのコラボで、プロテインを知ったという声もある。不二家とコラボした2018年発売のミルキー風味は「甘くておいしいのにダイエット中も飲める」とSNSで話題を呼んだ。

マッチョな男性のパッケージが印象的な通常の製品と、コラボのミルキー風味

 期間限定の商品も含めこれまで販売してきたフレーバーは64種類にものぼる。鍵谷健社長(48)は「自分たちやお客が飲みたい、面白いと思うものを開発していったら、結果的に増えていきました」。

 週1回程度の会議で担当の10人ほどがアイデアを持ち寄る。開発ペースに対して販売の準備が追いつかず、社内には未発売の「隠し玉」が数種類あるという。

 2005年、鍵谷社長がスポーツの教材DVDの販売から始めた。販売は好調だったが、利用者の体作りも支えたいという思いがあり、プロテイン開発に乗り出した。

 当時のプロテインの「まずい」というイメージを覆すため、とにかく味にこだわった。製造工場と何度もやりとりを重ねた。「利用者に伝説のプレーヤーになってほしい」「プロテイン界の伝説になってほしい」という思いから、商品名「ビーレジェンド」で2011年に世に出した。

 品質も妥協しない。国内工場で生産されたプロテインはロットごとに味や溶けやすさに違いがないかを確認する。2015年にプロテインで初めてモンドセレクション最高金賞を受賞。国際的なアンチドーピング認証「インフォームドチョイス」も取得した。大手製菓会社に次ぎ業界では売り上げ、販売ともに2位という。

 プロテインに限らず、現在は六つのフィットネスジム、八つのテニススクールの運営なども手がける。鍵谷社長はこの17年間をトレーニングに例えて話す。「10年20年続ければ、まれに見ないほど体が大きくなる。他の人より少しずつ頑張ることを続けたから、今があるんです」(2022年4月2日朝日新聞地域面掲載)

リアルスタイル

 2005年創業。スポーツDVDやサプリメントの企画販売、フィットネスジム運営など、スポーツ関連事業を手がける。「ビーレジェンド」は主に通販。社員の健康維持にも力を入れ、2022年3月には「健康経営優良法人」(中小規模法人部門)の認定を受けた。

「近畿の底ぢから」今回で終わります

 ツギノジダイへの転載を続けてきた「近畿の底ぢから」は今回で終わります。朝日新聞の一部の地域面では、次回から原則毎週土曜日に、会社のおもしろい話題を紹介する「カンサイのカイシャ ここがオモロイ!」を始めます。