2023年のGW旅行どうする? JTB推計「コロナ前と同水準まで回復」
2023年のゴールデンウイーク(GW)に1泊以上の国内旅行に行く人は、前年より53.1%多い 2450万人に上り、コロナ前の2019年とほぼ同水準まで回復すると、JTBが推計を発表しました。消費者の暮らし向きは厳しいものの、新型コロナへの警戒心理が幾分か和らぎ、、旅行に対する前向きな支出を考えている層は増えているといいます。
2023年のゴールデンウイーク(GW)に1泊以上の国内旅行に行く人は、前年より53.1%多い 2450万人に上り、コロナ前の2019年とほぼ同水準まで回復すると、JTBが推計を発表しました。消費者の暮らし向きは厳しいものの、新型コロナへの警戒心理が幾分か和らぎ、、旅行に対する前向きな支出を考えている層は増えているといいます。
目次
JTBが2023年3月13日~20日、インターネットを使い、2万人への事前調査のなかから「GWに旅行に行く/たぶん行く」と回答した人2060人を抽出し、詳しい調査を実施しました。
こうしたデータや経済指標、業界動向や予約状況などをもとに、GWに1泊以上の旅行に出かける人の推計値を公表しました。
くわしい推計値は次の通りです。(▲はマイナス)
2023年推計 | 2022年比 | 2019年比 | |
---|---|---|---|
国内旅行人数 | 2470万人 | +53.1% | 102% |
国内旅行平均費用 | 3万4800円 | +0.9% | ▲3.1% |
国内旅行消費額 | 8526億円 | +54.5% | ▲2.1% |
国内では、政府は2022年10月から全国的な観光需要喚起策として「全国旅行支援」を始めました。
2023年3月13日からはマスクの着用が個人の判断となり、5月8日から新型コロナの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行する方針も発表しています。
2023年のカレンダーによると、4月29日(土)、30日(日)が休日、5月3日(水・祝)〜7日(日)は5連休です。平日の5月1、2日を休めば、9連休とすることもできます。
こうしたスケジュールをもとに、JTBはアンケートで「GWに旅行に行く/たぶん行く」と回答した2060人の旅行内容をまとめました。
旅行出発日は5月3日が最多。宿泊数は1泊が最多で、2泊もやや増えています。
% | 前年比 | |
---|---|---|
4月24日(月)以前 | 10.2 | +3.2 |
4月25日(火) | 3.3 | +0.4 |
4月26日(水) | 2.5 | ▲0.2 |
4月27日(木) | 3.1 | ▲0.6 |
4月28日(金) | 11.5 | +3.3 |
4月29日(土・祝) | 17.0 | ▲9.5 |
4月30日(日) | 7.3 | ▲3.2 |
5月1日(月) | 9.8 | +0.5 |
5月2日(火) | 5.9 | ▲1.7 |
5月3日(水・祝) | 21.0 | +4.7 |
5月4日(木・祝) | 4.2 | +1.0 |
5月5日(金・祝) | 4.1 | +2.0 |
% | 前年比 | |
---|---|---|
1泊2日 | 39.0 | +2.8 |
2泊3日 | 33.6 | +1.0 |
3泊4日 | 15.4 | ▲1.7 |
4泊5日 | 5.2 | ▲0.4 |
5泊6日 | 2.8 | ▲0.9 |
6泊7日 | 1.4 | ▲0.3 |
7泊8日 | 1.0 | ▲0.4 |
8泊以上 | 1.6 | ▲0.2 |
旅行先は「関東」が20.0%で最多となり、次いで「近畿(16.8%)」「東海(10.6%)」「九州(9.4%)」となっています。
居住地別に旅行先を見ると、旅行先と居住地が同じ地方である域内旅行の割合は、「北海道(68.9%)」「九州(62.9%)」の2地域では60%を超える一方で、「関東」は29.5%となりました 。
前年と比較すると、近畿地方以外のすべての地域で域内旅行の割合は減少しており、居住地域外への旅行が増えています。
% | 前年比 | |
---|---|---|
北海道 | 8.3 | ▲0.5 |
東北 | 7.4 | ▲0.4 |
関東 | 20.0 | ▲0.7 |
甲信越 | 8.2 | ▲0.1 |
東海 | 10.6 | +0.4 |
北陸 | 4.9 | +0.0 |
近畿 | 16.8 | +1.3 |
中国 | 5.1 | ▲0.4 |
四国 | 3.1 | ▲0.7 |
九州 | 9.4 | ▲0.8 |
沖縄 | 2.8 | +0.0 |
海外 | 3.0 | +1.5 |
「1万円~2万円未満」が22.4%で最も多いものの、前年より1.4ポイント減少しました。一方で「2万円~3万円未満(20.7%)」は前年より2.9ポイント増加、「1万円未満(12.9%)」は1.2ポイント減少しました。
% | 前年比 | |
---|---|---|
1万円未満 | 12.9 | ▲1.2 |
1万~2万円未満 | 22.4 | ▲1.4 |
2万~3万円未満 | 20.7 | +2.9 |
3万~4万円未満 | 8.0 | ▲1.1 |
4万~5万円未満 | 13.9 | +0.3 |
5万~7万円未満 | 7.5 | ▲0.2 |
7万~10万円未満 | 9.6 | +1.4 |
10万~15万円未満 | 2.9 | ▲0.8 |
15万~20万円未満 | 1.3 | +0.1 |
20万~30万円未満 | 0.7 | +0.3 |
30万~40万円未満 | 0.1 | ▲0.0 |
40万円以上 | 0.2 | ▲0.3 |
「乗用車・レンタカー」が65.8%で最も多い結果となり、前年より3.8ポイント増えました。「鉄道」のうち、JR在来線・私鉄の割合が増え、「航空機」は減少する結果となりました。
% | 前年比 | |
---|---|---|
乗用車・レンタカー | 65.8 | +3.8 |
JR新幹線 | 22.2 | ▲0.4 |
JR在来線・私鉄 | 19.1 | +2.9 |
従来の航空会社 | 13.0 | ▲3.0 |
格安航空会社 | 3.1 | ▲1.4 |
高速/長距離バス | 4.8 | +0.0 |
貸切バス | 0.8 | ▲0.4 |
フェリー・船舶 | 1.6 | ▲0.4 |
「ホテル」が最多で、前年よりもさらに増えています。感染対策として、コロナ禍で増加傾向にあった「キャンプ場・グランピング・キャンピングカー・車中泊など、アウトドアに関する宿泊」や「民泊・貸別荘」は減りました。
% | 前年比 | |
---|---|---|
ホテル | 52.9 | +9.0 |
旅館 | 17.1 | ▲4.4 |
民宿・ペンション等 | 2.3 | ▲0.2 |
ホステル・ゲストハウス | 0.8 | ー |
キャンプ場・キャンピングカーなどアウトドア | 3.7 | ▲0.8 |
民泊・貸別荘 | 1.0 | ▲0.1 |
寺・図書館・城など | 0.1 | ▲0.1 |
実家・親族宅 | 18.7 | ▲3.5 |
友人・知人の家 | 2.3 | ▲0.4 |
その他 | 1.1 | ▲0.3 |
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