57年前の1965年4月9日、世界初のドーム球場となる、アメリカ南部テキサス州ヒューストンのアストロドームがオープンしました。 

当時の朝日新聞をめくると、開場前の1965年2月28日、「米国に屋根つき球場/プラスチック製で高さは64メートル」との見出しとともに、こう報じられていました。 

『どうだ。これこそ世界一のゆめの球場だぞ』アメリカのテキサス州ヒューストン市の人たちは、いま胸をはってじまんしている。こんどこの町に、世界最初の屋根つき球場が完成したからだ。

1965年2月28日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

1965年2月28日付朝日新聞朝刊(東京本社版)

アストロドームは、1999年まで35年間、米大リーグ・アストロズの本拠地でした。

 

アストロドームの開場後、日本でもドーム球場の建設が相次ぎました。  

日本で最初にできたドーム球場は東京ドームで、1988年3月に完成しました。

 

その後、1993年春にできたのが、福岡ドーム。

日本で初めての開閉式屋根でした。

 

1997年春にナゴヤドーム、大阪ドームが完成しました。

ドーム球場はその後、島根県出雲市や滋賀県長浜市など、地方にも誕生しました。

1988年3月18日のオープン直前の東京ドーム=1988年3月1日、朝日新聞社

プロ野球の本拠地になっていないドーム球場でも、さまざまなイベントに活用されています。

コロナ禍で大規模な集客イベントは自粛が続いていますが、ドーム球場は天気に左右されず、地域のシンボルでもあります。

コロナ後の多様な活用法に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。 

 

(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2021年4月9日に公開した記事を転載しました)