【10月5日は何の日】22年前、ロト6の第1回抽選会が開かれる
「10年前にこんなことが…」「あのサービスは20年前から?」。ビジネスシーンの会話の“タネ”になるような、過去に社会を賑わせた話題を不定期で紹介します。
「10年前にこんなことが…」「あのサービスは20年前から?」。ビジネスシーンの会話の“タネ”になるような、過去に社会を賑わせた話題を不定期で紹介します。
22年前の2000年10月5日、数字選択式の宝くじ「ロト6」の第1回抽選会が開かれました。
宝くじ公式サイトによると、普通くじ(ジャンボ宝くじ)が人気を集めたことで、宝くじ需要が高まり、更なるニーズに応えるため数字選択式のくじの導入が検討されはじめたそうです。
そして1994年の「ナンバーズ」、1999年の「ミニロト」を経て、ロト6が誕生しました。
ロト6から、当選者がいない場合、当選金の繰り越しが行われる「キャリーオーバー制」が導入されました。
キャリーオーバー制によって、1等の最高当選額が6億円にも膨れ上がる可能性も生まれたのです。
そして、第1回抽選会からわずか1か月後の2000年11月9日、キャリーオーバーによって当選金4億円を手にする当選者が出ました。
抽選会翌日の朝日新聞は、これが当時の国内宝くじ史上最高額だったと報じています。
宝くじにまつわるビジネスに触れた2003年8月24日付の朝日新聞によると、当時ロト6への注目度は高く、コンピューターでロト6の当たり番号を予測する機械まで販売されていたそうです。
過去の当選番号を解析し、当たる確率の高い番号を予測するというものですが、価格は2万9800円という高価格。さらに、仏像やブレスレット、黄色のハンカチなどの「開運グッズ」も続々と発売されるように。
神奈川県横須賀市にある「叶神社」では、「叶」の字が「ロト」に読めることから当選祈願の地として参拝客が増加するなど、思わぬ反響も生まれました。
ロト6の発売により活発化していく宝くじ文化ですが、同時にトラブルや詐欺の温床にもなりました。
2014年7月4日付の朝日新聞によれば、2009年度以降、国民生活センターへの宝くじにまつわるトラブル相談が数多く寄せられるようになったそうです。
宝くじの最高賞金が高額化していくことで、当選を夢見る人々を標的にした詐欺も多発するようになりました。
なかでもロト6にまつわるトラブルは多く、「ロト6の当選番号を教える」という名目の「ロト6詐欺」が全国各地で発生しています。
一方で、社会や政治が不安定な時世になると、少しでも安心したいという気持ちからか宝くじに大枚をはたく人も増加するといいます。
一口たった200円で、最大6億円もの当選金を手にする――。
夢のような展開を思い描いたとしても、そんな思いにつけこまれないよう、気持ちを引き締めていきたいものですね。
(朝日新聞社の経済メディア「bizble」で2000年10月5日に公開した記事を転載しました)
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