目次

  1. 食品卸会社で経理を経験
  2. びっくりするほどアナログ
  3. 「多忙は怠慢の隠れ蓑」を戒めに
  4. 社長として進めた三つの改革
    1. 販売のオンライン化
    2. 観光部門の見直し
    3. 輸出の強化
  5. コロナ禍の小旅行先で人気に
  6. 「東京の地酒蔵」を生かした戦略
  7. 地道な仕事で道は開ける

――子どものころ、酒蔵を継ぐことは考えていましたか。

 私は4人きょうだいの2番目で姉がいます。今でこそ女性が継ぐ可能性もありますが、当時は長男の私が、蔵の従業員や町の人からも次期後継ぎとして見られていました。

 自宅は酒蔵の中にあったため、当然将来は酒蔵で働くものだと思っていました。

――家業に入るまでのキャリアを教えてください。

 酒蔵の後継ぎの多くは東京農業大学に通いますが、私は一般的な大学に通いました。父から「酒のことはいつでも勉強できる。他のことをやっておいた方が良い」とアドバイスされたからです。

 大学卒業後は、お酒とは直接の関係がない食品関連の卸会社に約4年半勤めました。

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