目次

  1. 就職した銀行でうつ病に
  2. 祖父の言葉で走った稲妻
  3. サイバーセキュリティーに注力
  4. 自分の考えに固執して社内が分断
  5. DX導入サポート事業を立ち上げ
  6. 社員がスペシャリストに
  7. 文具店を閉じてIT・DX企業へ
  8. 「DX体験ツアー」が始動
  9. 時代に合った価値を生む企業に

 「高山」は1946年、高山さんの祖父・勝自さんが文具店として創業。文具のほか官公庁向けに事務機器や複合機を販売し、パソコン関連の商品も扱っていました。

 IT企業へと衣替えした現在は従業員20人、年商は4億6千万円にのぼります。

 高山さんの実家は店舗2階にあり、子どものころから家業は身近でした。「店内でスケートボードをしたり、水鉄砲で遊んで商品をぬらしてしまったりして、よく怒られました」

 周囲からは「跡取り」と言われましたが、継ぐつもりはありませんでした。「父(宏敏さん)は厳しい人で、言う通りにしないといけない働き方はしたくないと思っていました」

 大学卒業後の2008年、銀行に就職して法人営業を担当しましたが業務のプレッシャーで、うつ病になってしまいました。

 「心にはブレーキがかかっていたのに無理に身体を動かしていました。すると、ある時から運転中に手が震えるようになってしまいました」

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。