目次

  1. 食品包装資材業界唯一の上場企業
  2. “やんちゃ少年”は兄が継ぐものだと思っていた
  3. 事業成長スピードに現場が追いつかない
  4. 正社員雇用することで効率化アップを目指す
  5. 5期連続で業績好調でも改革の手綱は緩めない
  6. 「量子アニーリング」技術を活用し倉庫業務を効率化
  7. 顧客の望む商品 ないなら自分たちで作ろう
  8. 売上高1000億円は通過点 でも「従業員が一番」
営業拠点は全国75ヵ所ある高速

 高速は赫さんの父親である規矩夫さんが、1966年に設立しました。事業拡大に貪欲だった矩夫さんは、営業所の新設や関連会社のM&Aなどで事業を成長させていきます。

 1996年には業界唯一となる上場を達成。拠点は全国各地に52ヵ所、グループ会社6社、仕入先メーカーは約1600社、扱う商材は食品トレー、フィルム、紙などジャンルも多岐にわたり、14万アイテムを超えるまでに成長します。

 現在では包装機械や設備も扱い、チラシやラベルといった販促ツールの提案といったコンサルティング業務なども手がけています。

惣菜トレーや食品包装フィルムを扱う専門商社の高速

 「弟である自分が言うのも照れますが、親の言う事をきちんと聞いて、勉強もできる2つ上の兄が本当に優秀だったので、幼い頃は兄が会社を継ぐと思っていました」

 赫さんは、兄とは真逆のタイプ、本人曰く“やんちゃ”だったそうです。親の言うことは聞かず、勉強もほとんどしない、外で遊ぶことが大好きな少年でした。

 厳格な父親とも、当時は反りが合わなかったそうです。そのため家業を手伝う考えも一切なく、親元を離れたい一心で高校卒業後は東京の大学に進学します。

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