オフピーク定期券とは JR東日本、2024年10月から割引率を拡大へ
オフピーク定期券とは、東京近郊のJR東日本の路線で、平日朝のピーク時間帯以外(オフピーク時間帯)のみ10%割安となる Suica通勤定期券です。JR東日本は2023年3月18日から発売を開始しました。2024年10月からはさらに割引率をさらに拡大します。企業にとっては通勤手当の負担を減らせるメリットがある一方、ピーク時利用などの注意点があります。
オフピーク定期券とは、東京近郊のJR東日本の路線で、平日朝のピーク時間帯以外(オフピーク時間帯)のみ10%割安となる Suica通勤定期券です。JR東日本は2023年3月18日から発売を開始しました。2024年10月からはさらに割引率をさらに拡大します。企業にとっては通勤手当の負担を減らせるメリットがある一方、ピーク時利用などの注意点があります。
目次
オフピーク定期券とは、通勤ラッシュ時の電車利用を首都圏の朝のピーク時間帯前後にシフトすることを目的に、JR東日本が2023年3月18日から発売した定期券のことです。次の5つの特徴があります。
ただし、通学定期券にはオフピーク定期券の設定はありません。
通常の定期券は、オフピーク定期券と違って追加費用なく終日利用できる一方、東京の電車特定区間内で完結する通常の通勤定期運賃は、いまより約1.4%値上げとなる見込みです。
JR東日本は「通常の通勤定期券は若干の値上げすることで、全体として増収とならないという想定のもと定期運賃に価格差を設けた」と説明しています。
グリーン定期券・FREX(東京~大宮・東京~新横浜間等)にオフピーク定期券の設定はありません。ただし、通勤定期運賃と料金相当額の合算額であるため、通常の通勤定期運賃が値上げとなるため、いすれの価格も値上げとなります。
JR東日本は、2023年3月18日からオフピーク定期券を発売開始します。前売りはありません。
JR東日本によると、オフピーク定期券の対象は、東京の電車特定区間内完結となる区間と説明しています。
具体的には、JR東日本の公式サイトに掲載された図が参考になります。
オフピーク定期券の対象券種は、通勤定期券(Suica・モバイルSuica)です。障害者割引、特定者割引は対象ですが、通学定期券、グリーン定期券、FREX及びFREXパルは対象外です。
ピーク時間帯は駅によって異なり、各駅で1時間30分ずつ設定します。利用時刻の判定は改札口の入場時で、出場時の時刻は関係ありません。各駅のピーク時間帯は、すでに実施済みの「オフピークポイントサービス」のピーク時間帯を基本としてする予定だといいます。
JR東日本の公式サイトをもとに、ピーク時間帯の例を紹介します。オフピーク定期券を使う場合はこの時間帯の入場を避ける必要があります。
JR東日本は「オフピーク定期券」は通常の通勤定期券より約10%割安な Suica 通勤定期券で、利用者は約20万人を達成しました。2024年10月からはさらに値下げして、約15%割安な価格に改定します。
1ヵ月オフピーク定期運賃(税込・バリアフリー料金込)は以下の通りです。
区間 | オフピーク定期券 | 通常の通勤定期券 | 値下げ額 |
---|---|---|---|
新宿・赤羽 | 現行6200円 | 6950円 | ▲750 |
改定5870円 | ▲1080 | ||
新宿・立川 | 現行13030円 | 14640円 | ▲1610 |
改定12320円 | ▲2320 | ||
新宿・横浜 | 現行15400円 | 17310円 | ▲1910 |
改定14560円 | ▲2750 |
ただし、通勤定期として使用する場合、使い方によっては割高になる可能性があるほか、経理業務が煩雑になる場合もあるので、導入前には十分に実態を調査しておきましょう。
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