目次

  1. 電子納税証明書とは e-Taxから申請 2021年からPDF版でも
    1. PDFファイルの確認方法
    2. XMLファイルの確認方法
  2. 電子納税証明書、国税庁が挙げる3つのメリット
  3. 電子納税証明書のスマホ・タブレットでの取得方法

 国税庁の国税電子申告・納税システム「e-Tax」の説明によると、電子納税証明書は、税務署長(国税局長)が、請求者である納税者の所得金額や税額を証明するもので、書面による納税証明書と同様の事項を証明する電子データです。

 2021年7月から、従来のXMLファイルに加え、PDFファイルでも発行できるようになりました。

電子納税証明書の新旧デザイン(国税庁の公式サイトから https://www.nta.go.jp/taxes/nozei/denshi_nouzei/index.htm)

 国税庁は、PDF版の発行にあわせて納税証明書のデザインを変更しました。新デザインの特徴は次の通りです。

  • プリンターで印刷可能な偽造防止技術を採用
  • 複数の偽造防止技術を組み合わせることで、証明書の信頼性を確保
  • 証明内容は、国税庁ホームページでも確認が可能

 電子納税証明書は、税務署長(国税局長)が発行したものであることと、改ざんされていないことを確認できます。

 PDFファイルには、証明すべき事項の内容に加え、偽造防止技術の加工(QRコード等)がなされています。データの内容と、QRコードを読み込んで表示された内容を比較して一致していれば、改ざんされていないことが確認できます。

 XMLファイルには、証明すべき事項の内容に加え、証明者である税務署長(国税局長)の政府認証基盤(GPKI)に基づく官職署名が記載されています。ルート証明書及びe-Taxソフトが最新状態であれば、官職証明書の有効期限や署名に利用されている官職証明書が失効していないかなどの確認ができます。

 2022年9月20日から、電子納税証明書(PDF形式及びXML形式)の交付などについて、スマホやタブレット端末を使ってe-Taxソフト(SP版)から申請ができるようになりました。国税庁は3つのメリットを挙げています。

  1. 請求から受け取りまで非対面
  2. 1税目1年度あたり手数料370円で書面請求より30円安い
  3. 期限内なら何度でも利用可・何度でも印刷可

 電子納税証明書をスマホ・タブレットで取得するには次の手順で進めてください。

  • 国税庁サイトで利用規約・利用環境を確認
  • e-Taxソフトへログイン。Android利用者ははこちらiPhone利用者はこちら
  • 納税証明書の請求データを作成しマイナンバーカードを読み込んで電子証明を付与し電子申請
  • メッセージボックスに手数料案内が格納される。インターネットバンキングで手数料納付後、電子納税証明書がダウンロードできるようになる