【YouTubeラジオ】木軸ペン工房・青木さんの作品に高評価がつく理由
長野県駒ケ根市の「木軸ペン工房」は、希少な木材を加工した手作りの木軸ペンを製作しています。ツギノジダイ編集部は9月下旬に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた大型展示会「GOOD LIFE フェア 2022」(朝日新聞社主催)で公開インタビューを行いました。インタビューの様子をYouTubeで紹介します。
長野県駒ケ根市の「木軸ペン工房」は、希少な木材を加工した手作りの木軸ペンを製作しています。ツギノジダイ編集部は9月下旬に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた大型展示会「GOOD LIFE フェア 2022」(朝日新聞社主催)で公開インタビューを行いました。インタビューの様子をYouTubeで紹介します。
木軸ペン工房は、長野県駒ケ根市の国道沿いの工房で、店主の青木広司さん(41)が1人で営んでいます。希少な木々を加工してペンの軸(木軸)をつくり、市販品の芯や金具と組み合わせ、ボールペンやシャープペンを完成させます。
特徴の1つが、クルミオイルと自家製の蜜蝋(みつろう)ワックスを木軸部分に塗り込み、本来の質感を保った自然な手触りに仕上げている点です。黒柿やカリン、ケヤキ、屋久杉など、樹種によって異なる模様(木目)の味わいもアピールポイントです。
青木さんは20年以上にわたり、治山・緑化工事や道路建設などを手がける地元の土木建設会社で働いてきました。山の斜面が崩れた現場で倒木を目にするたび、「もったいない。何かに使えないか」という問題意識を抱いてきました。また、様々な要因でまれに現れる、不規則で複雑な模様「杢(もく)」の魅力にも次第に取りつかれていったそうです。
木への愛情が高じ、10年ほど前から木の皿などの製作を開始。やがて木軸ペンづくりに注力するようになりました。当初は趣味のつもりでしたが、完成度の高さから「売ってみたら」と勧められることが増えたといいます。
2021年からハンドメイド作品の売買サイト「minne(ミンネ)」などで販売を始めました。1本1万2000円からと決して安くありませんが、購入者からは「手になじむ」「写真で見るより美しい」との高評価が多数寄せられています。
ツギノジダイ編集部は、「GOOD LIFE フェア 2022」に出展した木軸ペン工房の青木さんに、現地で公開インタビューを行いました。木材や木軸ペンの魅力のほか、自家製の蜜蝋を使う理由、購入者の傾向や特徴、本業との時間のやりくり、家族の協力など、話題は多岐にわたりました。
当日のインタビューの様子をラジオ形式でYouTube上に公開しました。また、記事末尾のフォトギャラリーでは、青木さんの作品製作にまつわる様々な写真をご覧いただけます。
木軸に花梨瘤(カリンコブ)を使ったボールペン(木軸ペン工房提供)
木軸ペン工房のボールペンの筆記イメージ(木軸ペン工房提供)
公開インタビューで質問に答える青木さん(中央)と、応援する青木さんの長女(左)
minne上の木軸ペン工房の販売サイト。「レビュー」を見ると、購入者から高い評価を受けていることが分かる
青木さんが本業である土木建設の仕事で担当した、山の斜面が崩れた現場。「倒れた木々がもったいない」という思いが、木軸ペンを含めた作品づくりのきっかけになった(木軸ペン工房提供)
斜面が崩れた現場の修復完了後の様子(木軸ペン工房提供)
修復工事から3年後の様子。斜面に再び緑が増えたことが分かる(木軸ペン工房提供)
いずれも蜜蠟ワックスで、右は新しく作ったもの、左は時間が経ったもの。青木さんによると、蜜蠟は時間の経過とともに色が変化する。効果は同じという(木軸ペン工房提供)
青木さんの自宅の庭にあるミツバチの巣。採れた蜂蜜は、木軸ペンに塗る蜜蠟ワックスの材料になる(木軸ペン工房提供)
自家製の蜂蜜を採取する様子(木軸ペン工房提供)
青木さんが木から作った「どんぐりコマ」。木軸ペンの購入者におまけでつけている(木軸ペン工房提供)
木の魅力を発信したいという思いが青木さんの原動力。「どんぐりコマ」は樹種ごとの色や質感を楽しんでほしいと作り始めたという(木軸ペン工房提供)
青木さんの活動拠点がある長野県駒ケ根市の風景(木軸ペン工房提供)
青木さんの木軸ペンは画材と文具の大型専門店「アークオアシス京都駅前店」でも販売している。イオンモールKYOTO Sakura館3Fにある(木軸ペン工房提供)
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