目次

  1. PAPLUS®とは
  2. インタビュー音声を公開

 「PAPLUS®」の一般的な製品は、ほぼ100%が植物でできています。紙が30%で、残りがトウモロコシ由来の植物樹脂という「プラスチックフリー」を掲げ、120度の熱にも耐えられる耐久性も兼ね備えています。製品にはタンブラー、カップ、トレーなどがあり、建材の開発も進めているそうです。

PAPLUS®のプラスチックフリータンブラー(カミーノ提供)

 深澤さんは2015年にカミーノを創業しました。大学卒業後は外交官として10年ほど働き、英国やガーナ、シエラレオネなどのアフリカ諸国にも赴任。邦人保護などにもあたった異色のキャリアの持ち主です。

 世界を回る中で、プラスチックごみに埋もれて生活する子供らの姿に心を痛め、ごみのラベルに日本語が書かれていたことにもショックを受けたといいます。そんな思いが原点となり、紙のリサイクルに関わったのをきっかけに、環境起業家としてプラスチックフリー製品の開発を始めました。

 しかし、最初から素材への知識があったわけではなく、中学高校の教科書で勉強したそうです。また、「どこの馬の骨かが分からないベンチャーがメーカーに試作をお願いしても、断られることが多かったです」とも言います。

 深澤さんへのインタビューでは、「PAPLUS®」の開発で直面したハードルをどう乗り越えたか、「うなぎのたれ方式」と呼んでいる商品のリサイクルシステム、メディアを引き付けるプレスリリースの作り方や、SNS発信で心がけていることまで話が膨らみました。詳しい内容はラジオ形式でYouTube上に公開しています。

 記事末尾のフォトギャラリーでは、PAPLUS®の製品や深澤さんの外交官時代の写真をご覧いただけます。