目次

  1. 関心事は営業成績から取引先の課題解決へ
  2. リーマン・ショックに焦り「成長が止まってしまう」
  3. 信頼と実績で受注する家業 ネット印刷の普及が転機
  4. 官公庁にシフトチェンジ 幅広いプロモーションに強み
  5. 社長に就任後もプレイングマネージャーとして走り続けた
  6. 自社ならではの商品開発へ アニメーション動画に着手
  7. コロナ禍で仕事減 心筋梗塞で気づいた長期視点
  8. 得意のインタビュー生かし 魅力が伝わる動画を作成
  9. “伝える手段”をアップデートし続ける会社でありたい

 沢井さんは大学卒業後、2001年に第二新卒として東京の大手印刷会社に就職し、営業部で働き始めました。当時は印刷物への需要が高く、積極的に営業活動をすればその分、多くの契約を取ることが出来ました。

 インセンティブ制度もあり、1件でも多く受注しようと、1日200社に営業電話をかけました。当時100人以上いた営業担当の中で売り上げがトップ10に入るなど、数字で評価されることで満足感を得ていました。

 3年ほど働くうちに、徐々に営業成績以外に関心が広がりました。クライアントから「大量に印刷した冊子が余ったから捨てた」などと聞くことがあり、自社の印刷物が本当にクライアントの役に立っているのかが気になるようになりました。

 そこで取引先の社長に直接ヒアリングするなどして積極的にニーズを聞き出し、印刷だけでなく、ウェブサイト制作やノベルティ制作などの幅広い提案をしました。

 クライアントの利益を自分の利益のように捉える“圧倒的当事者意識”が、新たなビジネスチャンスを切り開くと学び、その視点を現在でも大切にしています。

沢井啓秀さん

 そんな中、大手工作機械メーカーのマーケティング部門への出向が決まりました。印刷物はもちろん、動画制作やウェブ制作など、マーケティング関連のディレクションを幅広く担当し、2年間の経験を積む事ができました。

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