目次

  1. 新卒でキリンビールへ
  2. 大企業にない家業の特徴
  3. 新業態の失敗で自社のブランド価値を知る
  4. コロナ禍で知った種まきの大事さ

ーー子どもの頃、家業はどのような存在でしたか。

 特に意識することはなかったです。二世帯住宅で一緒に暮らしていた祖父(当時の会長)からも、仕事の話をされた記憶はありません。ただ思い返すと、友達からは「おまえんち、冷蔵庫開けたら赤い包みがいっぱいなんだろう」などとネタには使われていましたね(笑)。

崎陽軒の横浜駅中央店(同社提供)

 妹が1人いる長男ですが、だから継げと言われたこともありませんでした。ただ、大学3年で就職活動が始まった時は、父に「どうするんだ」と聞かれましたね。いきなり会社に入るよりは他の会社を経験したかったので、「崎陽軒に最初から入るつもりはありません」と伝えて就職活動をしました。

ーー新卒でキリンビールに入ります。選んだ理由は?

 大学は経済学部でしたが、勉強よりもサッカーに打ち込んでいた学生時代でした。部の先輩でサントリーに行く人が多かったんです。企業研究をする中で、当然キリンビールにも興味を持ちました。崎陽軒と同じ横浜を発祥とする企業ですし、同じ食品会社でもあります。

ーーどのようなお仕事を経験されたのでしょうか。

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