目次

  1. 気象庁発表の大雪見込み（9日11時時点）
  2. ANA・JALも一部欠航　JRは今後の雪に注意
  3. 2023年1月6日は大雪で立ち往生　国交省が注意呼びかけ

　気象庁によると、前線を伴った低気圧が2月10～11日にかけて発達しながら本州の南岸を進む影響で、関東甲信地方では10日朝から広い範囲で雪が降る見込みです。

　山地や山沿いを中心に大雪となり、都心を含む平地でも積雪となりそうです。午後には沿岸部を中心に雨に変わる予報ですが、降水量が多くなった場合や雨に変わる時間が遅くなった場合は、平地を含め、広い範囲で警報級の大雪となる可能性があるといいます。

　やむを得ず自動車を運転する場合は、冬用タイヤの装着、チェーンの携行など十分に準備をしてください。高速道路や並行する国道などが同時に通行止めとなる場合があるので交通情報にも注意してください。NEXCO東日本は10日、公式ツイッターで「11:15現在、高速道路の一部区間でノーマルタイヤ通行禁止を実施中です。今後、通行禁止区間が拡大する可能性があります」と投稿しました。

　宮城県、福島県など東北太平洋側でも10日夜から11日にかけて、警報級の大雪となる可能性があります。10日12時までの24時間、11日12時までの24時間に予想される降雪量は、多い所で次の予想です。

10日12時までの24時間降雪量 11日12時までの24時間降雪量
東北太平洋側 南部 10cm 20~40cm
関東地方北部 山地 5cm 20~40cm
関東地方北部 平地 2cm 10～20cm
関東地方南部 山地 5cm 10～20cm
関東地方南部 平地 5cm（東京23区は1cm） 5~10cm（東京23区は1~5cm）
甲信地方 10cm 20~40cm
静岡県 山地 5cm 5~10cm

　すでに一部の飛行機の欠航が決まりました。

　ANAの公式サイトで10日朝時点で運航の状況が発表されました。

  • 2月10日……仙台・福島・東京羽田・岡山・広島・高松の一部の運航便で欠航
  • 2月11日……仙台・福島

　JALの公式サイトでも10日朝時点での運航状況が発表されています。

  • 2月10日……東京羽田空港を発着する一部の運航便で、欠航が決定
  • 2月11日……午前：三沢・花巻・仙台・山形

　JR東日本は、山形新幹線で一部運休を発表。そのほか、在来線でも「積雪に至った場合は着雪の影響により列車の遅れや運休が発生する場合があります」と発表しています。

　国交省によると、首都高速道路では、1月6日16時30分より通行止めを始め、最大13路線、約100kmで通行止めとなり、全面通行再開までに1日かかったといいます。

　この間、中央環状線などで多数の冬用タイヤ未装着車が立ち往生し、その解消に最大14時間かかりました。主要な国道でも冬用タイヤやチェーン未装着車によるスリップ事故が多発したといいます。

　国交省は「運送事業者は、大雪時等輸送の安全の確保に支障を生ずるおそれがあるときは、事業用自動車に冬用タイヤが装着されていることの確認など安全を確保するために必要な措置を講じることが必要です。なお、雪道において悪質な立ち往生が発生した場合には、監査で事実関係を確認したうえで、講じた措置が不十分と判断されれば、行政処分の対象となります」と注意を呼びかけています。