串カツ田中HD、食材管理の不備とハラスメントで「おわび」
「串カツ田中」などを展開する串カツ田中ホールディングス(HD)は2023年2月28日、串カツ田中アミュプラザ小倉店(福岡県北九州市)で、社内基準に即した食材管理および提供方法について一部徹底されていなかったとして「おわび」を公表しました。社内SNSでの告発がTwitterで拡散していました。ハラスメントにあたる言動があった旨の主張についても、「コンプライアンスの観点から不適切な言動があったことが認められました」と説明しています。
「串カツ田中」などを展開する串カツ田中ホールディングス(HD)は2023年2月28日、串カツ田中アミュプラザ小倉店(福岡県北九州市)で、社内基準に即した食材管理および提供方法について一部徹底されていなかったとして「おわび」を公表しました。社内SNSでの告発がTwitterで拡散していました。ハラスメントにあたる言動があった旨の主張についても、「コンプライアンスの観点から不適切な言動があったことが認められました」と説明しています。
串カツ田中HDによると、串カツは、大阪のB級グルメの一つ。田中洋江相談役の父親がよく連れて行ってくれた大阪府西成にあった串カツ屋の味を、父親が作ったレシピをもとに再現し、開発された思い出の味を展開しています。
2008年12月に直営1号店となる「串カツ田中 世田谷店」がオープンして以来、注目され、北海道から沖縄県まで全国展開しています。
今回、問題となっているのは社内SNSで退社のあいさつをした従業員の報告でした。研修後に配属された店舗で以下のような対応に遭ったと投稿した内容が2月26日ごろからTwitterで拡散しました。
投稿者は「この現状だとマニュアル作成者、研修店舗の方やインストラクターの皆様などに大変失礼だと感じました」と書いていました。
これに対し、串カツ田中HDが27日になり「現在詳細の事実を確認中であり、公表すべき内容が発生した場合には速やかに公表致します」と説明していました。
串カツ田中HDの28日のプレスリリースで「社内調査を進めた結果、食材管理および衛生管理について、食品衛生法の趣旨に即した提供はなされているものの、社内基準に即した食材管理および提供方法について一部徹底されていないことを確認しました」と公表しました。一方で、所管行政庁と連携のもと調査を行い、食品・衛生上の安全を確認していると説明しています。
該当店舗は、串カツ田中アミュプラザ小倉店といいます。
衛生管理面では、元々社内ルールとして「食材の使用期限についてより短い期間を設定し、手洗いの頻度をより多く設定する」ことを決めていたといいますが、これが守られていなかったといいます。対策として、調査・安全確認については対象を全店舗に拡充し、併せて社内ルールの再検討および衛生管理に対する再教育を順次実施すると説明しています。
ハラスメント言動についても、コンプライアンスの観点から不適切な言動があったことが認められたといい「社内規程に基づき厳正な処分をしてまいる所存でございます」と説明しました。
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