目次

  1. 串カツ田中とは
  2. 拡散された告発内容「期限切れ食材」「店舗責任者から怒号」
  3. 串カツ田中HDが社内調査し「おわび」

 串カツ田中HDによると、串カツは、大阪のB級グルメの一つ。田中洋江相談役の父親がよく連れて行ってくれた大阪府西成にあった串カツ屋の味を、父親が作ったレシピをもとに再現し、開発された思い出の味を展開しています。

 2008年12月に直営1号店となる「串カツ田中 世田谷店」がオープンして以来、注目され、北海道から沖縄県まで全国展開しています。

 今回、問題となっているのは社内SNSで退社のあいさつをした従業員の報告でした。研修後に配属された店舗で以下のような対応に遭ったと投稿した内容が2月26日ごろからTwitterで拡散しました。

  • 手洗いしようとすると嫌がられる
  • 期限切れ食材を使用する
  • まな板を種類別関係なく上からラップを引いて使う
  • 店舗の責任者に怒号を浴びせられる

 投稿者は「この現状だとマニュアル作成者、研修店舗の方やインストラクターの皆様などに大変失礼だと感じました」と書いていました。

 これに対し、串カツ田中HDが27日になり「現在詳細の事実を確認中であり、公表すべき内容が発生した場合には速やかに公表致します」と説明していました。

 串カツ田中HDの28日のプレスリリースで「社内調査を進めた結果、食材管理および衛生管理について、食品衛生法の趣旨に即した提供はなされているものの、社内基準に即した食材管理および提供方法について一部徹底されていないことを確認しました」と公表しました。一方で、所管行政庁と連携のもと調査を行い、食品・衛生上の安全を確認していると説明しています。

 該当店舗は、串カツ田中アミュプラザ小倉店といいます。

 衛生管理面では、元々社内ルールとして「食材の使用期限についてより短い期間を設定し、手洗いの頻度をより多く設定する」ことを決めていたといいますが、これが守られていなかったといいます。対策として、調査・安全確認については対象を全店舗に拡充し、併せて社内ルールの再検討および衛生管理に対する再教育を順次実施すると説明しています。

 ハラスメント言動についても、コンプライアンスの観点から不適切な言動があったことが認められたといい「社内規程に基づき厳正な処分をしてまいる所存でございます」と説明しました。