輸入小麦の政府売渡価格の推移は?2024年10月から1.8%値下げ
2024年10月からの輸入小麦の政府売渡価格は、5銘柄の平均で1tあたり6万6610円と、前期より1.8%引き下げられます。農林水産省が発表しました。3期連続の値下げとなりました。小麦の流通の概要や政府売渡価格の推移も合わせて紹介します。
2024年10月からの輸入小麦の政府売渡価格は、5銘柄の平均で1tあたり6万6610円と、前期より1.8%引き下げられます。農林水産省が発表しました。3期連続の値下げとなりました。小麦の流通の概要や政府売渡価格の推移も合わせて紹介します。
農林水産省が発表した「麦の需給に関する見通し」によると、2024年度の食糧用小麦の総需要量は、新型コロナの影響による外食の需要減から回復基調にあることから、前年度とほぼ同じ556万tを見込んでいます。国内産麦ではまかなえないため、小麦は国内需要の8割以上を外国から輸入しています。
国内産小麦は民間流通により取引されており、国内産小麦で足りない分について、政府が外国産小麦を計画的に輸入し、製粉企業やしょうゆメーカーなどに売り渡しています。
輸入小麦の政府売渡価格は、買付価格にマークアップ(政府管理経費、国内産小麦の生産振興対策に充当)と港湾諸経費を上乗せし、年2回改定しています。6ヵ月間の買付価格を平均することで、価格変動分を緩和して売渡価格に反映しています。
原料として使用される小麦の種類は、小麦粉の種類・用途に応じて異なっています。日本政府が輸入している外国産小麦の5銘柄は次の通りです。
輸入小麦の政府売渡価格の変動要因は以下の3つに影響を受けています。
2024年10月期の輸入小麦の政府売渡価格は、直近6ヵ月間の平均買付価格をもとに算定すると、5銘柄加重平均(税込価格)で1tあたり6万6610円、1.8%の引き下げとなります。
農林水産省は、農林水産省農産局農産政策部貿易業務課麦類需給班に専門の相談窓口を通じ、各種の相談を受け付けています。
電話:03-6744-1253(直通)
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