目次

  1. 本の紹介者
  2. 集めた情報は自分の言葉で書いてみる
  3. 「カスタマーマニアになろう」と行動を増やす

小松麻衣

大学卒業後は家業から社会福祉法人へ出向、3児の子育てを経て父が創業したソフトウェア会社の代表に2023年10月就任。オウンドメディア「まめぷろマガジン」を立ち上げて社会福祉の現場にスポットをあてた活動紹介を続けている。プロテックは、外出困難な人向けに美しい景色をライブストリームするVirtualPhotoWalksジャパンの日本初公式スポンサーも務める。

 原状理解と明晰な思考ができる「解像度の高い」状態になるための行動パターンの指南書です。

 ほかの後継ぎに届けたいポイントは以下の通りです。

  • まずは行動し情報を集める。なぜなら、何が解決すべき課題かを見極める課題抽出の解像度を上げないと、誰からも欲しがられないような製品や必要とされない機能を作ってしまう危険があるからである
  • 逆に差別化できる人というのは、少数の人しか持っていない顧客の課題への洞察ポイントがあるからであり、そういう意味ではカスタマーマニアになることが大事である
  • 集めた情報は自分の言葉で書いてみる。アイディアが半分も言語化できていないうちはまだ考え切れていないときだと心得る
  • 自分の担当する仕事を要素とすると、要素と要素がどうつながっていて全体でどういう位置づけになるのかを考える(視座を高くする)ことで解決策が見える
  • 日常的に「体験」をする癖をつける

 この本をきっかけに、「カスタマーマニアになろう」と、まずは既存客への訪問回数を増やしました。そのなかで、既存システムでの満足ポイント、改善ポイントを見極めるため、実際の現場作業の様子を見せていただく回数を増やしています。

 こうして集めた情報は、自分一人で持ち続けず、週次で集めた情報を発表する機会を作っています。

 ほかにも、自分の周りの人がまだ属していないコミュニティに入ることで情報源を広げようという取り組みも続けています。