オススメの1冊『日本の美意識で世界初に挑む』
日本とインドネシアをつなぐ仕事をしている木材専門商社「日本木材」の長谷部愛さんがオススメしているのが『日本の美意識で世界初に挑む』(著者:細尾真孝、発行:ダイヤモンド)です。西陣織の老舗「細尾」12代目経営者の細尾氏が取り組んできた縦の探索(歴史をさかのぼること)と横の探索(異分野を知ること)を通じて、新たな価値提供を模索しています。
日本とインドネシアをつなぐ仕事をしている木材専門商社「日本木材」の長谷部愛さんがオススメしているのが『日本の美意識で世界初に挑む』(著者:細尾真孝、発行:ダイヤモンド)です。西陣織の老舗「細尾」12代目経営者の細尾氏が取り組んできた縦の探索(歴史をさかのぼること)と横の探索(異分野を知ること)を通じて、新たな価値提供を模索しています。
工芸とは、人が本来持っている「美しいものをつくりたい」という欲求や欲望に忠実に従い、何かを生み出すことです。
しかし「伝統工芸」と表現した途端に、その分野の常識や固定概念に囚われがちになります。人が本来持っている欲望を忠実に表現し、創造と革新を生み出すには、いかに考え、行動するか。それをテーマにした本です。
創造と革新を生み出すヒントを得るには、縦の探索(歴史を遡ること)と横の探索(異分野を知ること)。その両方が必要です。
創造と変革は、組織という土壌から生まれるものです。西陣織の老舗アトツギである細尾氏が海外マーケット、ラグジュアリーブランド市場をいち早く開拓したように世の中では捉えられています。しかし、実は先代が海外進出にチャレンジしていました。
それであれば家業をやってみたい、と細尾氏が考え、海外市場開拓専属で参画し、発展したといいます。
私(長谷部さん)も縦と横の探索を開始。顧客にモノを提供するときに、ただモノを提供するだけでは機能以上の価値がありません。デザインや色彩、もしくはその素材を活かす何かを空間、体験として提供し、「心地よさ」「満足感」を提供できるようにしたいのです。
そのために、異分野との掛け合わせを模索しはじめています。また、歴史も遡り、過去の工法などを知ることで、ヒントを得たいと思っています。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。