【写真特集】伝統技法の「しわ」を現代アパレルにいかした山上商店
伝統工芸品「有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり)」の製造・卸販売を手掛ける山上商店(名古屋市)。和装の需要減に悩んだ3代目の山上正晃さんは、絞り染めの布をくくる工程でできる独特のしわを現代のデザインにいかしたアパレルブランド「cucuri(くくり)」を立ち上げました。多くのファンを獲得したcucuriの定番商品や、江戸時代の面影を残す有松の町並みを写真で紹介します。
伝統工芸品「有松・鳴海絞り(ありまつ・なるみしぼり)」の製造・卸販売を手掛ける山上商店(名古屋市)。和装の需要減に悩んだ3代目の山上正晃さんは、絞り染めの布をくくる工程でできる独特のしわを現代のデザインにいかしたアパレルブランド「cucuri(くくり)」を立ち上げました。多くのファンを獲得したcucuriの定番商品や、江戸時代の面影を残す有松の町並みを写真で紹介します。
山上さんは、cucuriのファンにも売り場に立ってもらうことで、商品の魅力を伝えることに成功。売り上げの柱に育てました。伝統技法と現代のデザインをかけあわせ、新たな価値を生み出しています。
ライン状に絞りをアクセントとして施し、体のラインがきれいに見えるように工夫したcucuriのロングシャツ(山上商店提供)
メッシュ素材の身頃と袖にしわを形状記憶したcucuriのTシャツと、ストライプ状の絞りによって脚のラインがきれいに見えるボトムス(山上商店提供)
袖の部分に絞りを形状記憶して、さりげない透け感をもたせたcucuriのシャツ(山上商店提供)
道具に布を当て、「横引き鹿の子絞り」を括る様子
布の一部を糸で括ったもの(左)、染めあがって半分糸をほどいたもの(右上)、絞り染めで模様が描かれた完成品(右下)
江戸時代の面影を残し、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された有松の町並み
正晃さんが子どもの頃の山上商店(山上商店提供)
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