東京都、年末に向けて中小企業つなぎ融資の限度額引き上げ
エネルギーや原材料価格の上昇に伴う物価高騰の長期化、円安などにより、中小企業経営は依然として厳しい状況です。東京都は2023年末に向けて、4つの中小企業・雇用就業対策を公表しました。「クイックつなぎ」の融資限度額引き上げや、東京都中小企業従業員融資の利率引き下げなどが主なメニューです。
エネルギーや原材料価格の上昇に伴う物価高騰の長期化、円安などにより、中小企業経営は依然として厳しい状況です。東京都は2023年末に向けて、4つの中小企業・雇用就業対策を公表しました。「クイックつなぎ」の融資限度額引き上げや、東京都中小企業従業員融資の利率引き下げなどが主なメニューです。
東京都の公式サイトによると、クイックつなぎとは、経費の支払いから売上の入金までの間の緊急的な資金需要に対応するため、短期(融資期間2年以内)のつなぎ資金を融資する制度です。
都または区市町が実施している融資制度で保証協会の保証付融資制度を利用し、元金返済を1年以上継続している事業者が対象となります。
東京都は、小規模事業者向けの「クイックつなぎ(小口)」の融資限度額を300万円から500万円へ、中小企業と組合向けの「クイックつなぎ(事業一般)」の融資限度額を500万円から700万円に引き上げます。クイックつなぎ(小口)の場合は、信用保証料の1/2を東京都が補助します。
2023年12月1日~2024年3月29日の期間内の保証申込分が対象となります。
東京都は、年末の資金需要等に対応するため、資金繰りに関する電話相談を受け付けます。
2023年12月22日~28日、土日除く平日9:00~19:30(夜間延長)、29日9:00~17:00、東京都産業労働局金融部金融課(03・5320・4877)へ。
東京都中小企業振興公社でも中小企業診断士)による無料相談を実施します。経営状況の悪化に対して、経営改善や資金繰りなどのアドバイスも実施します。詳細は東京都の公式サイトへ。
年末は労働問題が起きやすい時期でもあるため、東京都は弁護士や東京労働局職員などを交え、解雇・雇止め・内定取消し、職場のハラスメントなどの労働問題全般や再就職について、無料相談を実施します。
相談は、2023年12月6日・7日で、電話相談(0570・00・6110)9時30分~20時00分、東京都労働相談情報センター(千代田区飯田橋3-10-3の東京しごとセンター5階)への来所相談は9時30分~17時00分(予約番号は03・3265・6110)
年末の生活資金が必要な中小企業の従業員向けに、中央労働金庫と信用組合と連携し、融資の金利を引き下げます。2023年12月1日~2024年3月29日の期間内の保証申込分が対象となります。
問い合わせは、中央労働金庫(0120・86・6956)と、東京都信用組合協会(子育て・介護支援融資のみ取扱い:03・3567・6211)へ。
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