目次

  1. 違う世界を見せてくれる父親への憧れ
  2. 「営業ちゃうやん!」入社して感じた違和感
  3. 3SKで変えた社内の雰囲気
  4. 先代とは違う「医薬品用乾燥剤」に舵
  5. 将来の売上減少を見据え、BtoCにも活路
  6. 「ドライヤーン」を乾燥剤の代名詞に

 大手製薬会社が主要取引先という山仁薬品。シリカゲルを活用したタブレット状やシート状の乾燥剤「ドライヤーン」を扱っています。現在は主に医薬品向けの製品を取り扱っており、見えないところで私たちの暮らしをサポートしています。

 そんな山仁薬品3代目社長の関谷さんは、小さい頃から2代目社長である仁宏さんに憧れ「父親のようになりたい」と思いながら育ちました。

父の仁宏さん(左)と関谷さん(右)

 仁宏さんは琴や三味線の先生もやっていました。家には仁宏さんの弟子が出入りしており、慕われている様子を幼い頃から見てきた関谷さん。強いリーダーシップを持ち、ユーモアもある父親を尊敬していました。

 そのため大学は父親と同じ薬学部への進学を希望したそうです。

 「父は、女性が薬学部に行っても仕方がないと思っていたので、短大を出て就職し早めの結婚を望んでいました」と関谷さんは当時を振り返ります。

 しかし関谷さんは、自分のやりたい方向に進むことを決意します。将来の具体的な夢はありませんでしたが、漠然と「父親みたいになりたい」「すごい人になりたい」という思いで、薬学部に進学しました。

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