オススメの1冊『稼ぎたければ、働くな。』
ねじ製造業「金剛鋲螺(びょうら)」の辻本悠祐さんがオススメしているのが『稼ぎたければ、働くな。』(著者:山田昭男、発行:サンマーク出版)です。辻本さんは「本書からの学びは、社員の深層心理を突いた『やる気の引き出し方』です」と紹介しています。
ねじ製造業「金剛鋲螺(びょうら)」の辻本悠祐さんがオススメしているのが『稼ぎたければ、働くな。』(著者:山田昭男、発行:サンマーク出版)です。辻本さんは「本書からの学びは、社員の深層心理を突いた『やる気の引き出し方』です」と紹介しています。
1985年生まれ。大学卒業後、金融機関とIT企業を経て、2019年に家業の金剛鋲螺に入社。2023年より常務取締役。入社後は社内プロジェクトや人事全般を担当。現在は2022年に完成した新工場の体制構築に取り組んでいる。
「日本でいちばん休みの多い会社」「ユニークなアイデアを生み出す提案制度」で有名な未来工業創業者・山田昭男氏による経営論をまとめた1冊です。
形骸化していた弊社・金剛鋲螺の改善活動促進のための提案制度を見直す際に、未来工業の存在を知り、ヒントを得るため本書を読みました。
本書からの学びは、社員の深層心理を突いた「やる気の引き出し方」です。
例えば、未来工業の提案制度は、アイデア1件につき500円が支給されます。成果に対して褒賞金を支給する企業が多いなか、やる気を引き出すために、アイデア段階から褒賞金を支給する仕組みは新たな気づきでした。
他にも、積極的な権限移譲や失敗を称賛する評価基準、福利厚生の拡充といった「やる気が出るもの」「社員が喜ぶもの」に惜しまず投資する姿勢は、アトツギのみなさんにもヒントになるのではないでしょうか。
本書を参考に弊社の提案制度を見直した結果、年間提案件数は前期比30倍に増えました。提案を通して各自の頑張りが見える化されたことで、承認・称賛し合う雰囲気も生まれつつあります。
私自身(辻本さん)も投資を検討するうえで、単純な費用対効果だけではなく、「社員のやる気につながるか」という新たな基準を持つことができました。
インパクトのあるタイトルですが、人を大切にする経営哲学書としておすすめです。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。