目次

  1. 本の紹介者
  2. 「なぜ勉強しなければ?」に10人からのアンサー
  3. 本を通して子どもに伝えたかった“勉強する意味”

江崎高志さん

大光紙工3代目社長。大光紙工は1967年設立。段ボール紙器製造と梱包資材を手がけるなかで、主力事業は片面段ボール合紙。美粧印刷・表面加工した板紙に、片面段ボールを貼り合わせて、デザイン性を持たせた美粧箱を製造する工程を担っている。

 「なぜ勉強はしなければならないのか?」という子どもからの難しい質問に、様々な分野で活躍している10人からのメッセージが掲載されています。

 小学5年になる子どもからの質問に、親としてうまく回答できず手にとった本でしたが、結果的に自分に役に立つ内容でした。

 社内では日々様々な課題がでてくるため、それに対して勉強したり、本を読んだりしています。

 日々の仕事に追われ、なぜこれを勉強しなきゃいけないのか?という疑問は起こりづらく、どんどん保守的になり新しい分野や場所への意欲が減っていくなか、これ意味があるのか?というものに目を向ける必要性を改めて教えてくれました。

 僕(江崎さん)も子どもの頃持っていた疑問で、正解がわからない質問に対し、一緒に読み、誰の話や、どの部分が自分にとって響いたのかを話し合いました。

 子どもと同じだったり、まったく違う部分に納得していたり……。コミュニケーションとしても、子どもの考えを知る上でも、とても役立つ本でした。

 僕が子どもに伝えたのは「君の人生はこれからいくらでも楽しくなる。勉強するとその選択肢が広がるよ。そして身を守ってくれる」というメッセージでした。

 そんなメッセージに対し、子どもから返答がありました。

 「自分が好きで、自ら動くものは勉強とは思わない。苦手意識や向き合うのが億劫なモノの中に、何か楽しみ方を見つけて取り組むことができればいいな」

 まさに僕の仕事にも通じるところがあり、ぐうの音も出ませんでした(笑)。