目次

  1. 日本を変える中小企業リーダーズサミットとは
  2. 各社のDX実現に向けた課題とは
  3. 業務の属人化、DX推進の課題に
  4. DXへの向き合い方、決意と目標を表明

 日本を変える中小企業リーダーズサミットとは、中小企業の事業継承や経営改革をテーマにしたウェブメディア「ツギノジダイ」と、ビジネスイベントの開催を通じて新たな出会いをサポートしている「Eight」が共催するイベントで、2024年2月に第3回目が開催されました。

経営者同士が自社のDXについて議論する様子
経営者同士が自社のDXについて議論する様子

 最終日の2月9日は初のハイブリッド形式での開催となり、中小企業の経営層が交流を通じて互いの課題を共有し、解決するための実践的なアイデアを出し合いました。経営者数人ごとに作ったグループ内でどんな意見が出たのか、その一端を紹介します。

 ツギノジダイは最初に「ディスカッションシート」を配布し、全社のDX、部門別のDXの取り組みについて各社に振り返ってもらうことにしました。シートに記入してもらうことで、自社の強み・弱みを俯瞰し、どこにボトルネックがあるのかを明らかにしてもらうことを目的にしています。

中小企業リーダーズサミットで使用した「ディスカッションシート(見本)」
中小企業リーダーズサミットで使用した「ディスカッションシート(見本)」

 すると、各テーブルの議論のまとめ役「モデレーター」が参加者の意見をリアルタイムに受け付ける「Slido」に投稿してもらいました。すると、会社の全体的な課題としては次のような投稿がありました。

DXに取り組んでいるが、ぶつ切りになっている。人材の育成に取り組まなくてはいけない。
新しい会社はDXされているけど、古い会社はなかなかDXで変革することが難しい。古いことを変えることへの抵抗感がある。業務フローが変わることへの抵抗感が特にバックオフィスは強い。
DX化やプロジェクトは動き始めている、制度は作られているが、具体的に現場でどうやっていくのか、何からスタートすれば良いかが描けていない。会社としての投資は必要だが業界としてDXを加速させていくのも大切。相談相手を見つけることも大切。
DXツールの導入する際に担当者不在になって時間がかかってしまう/DX後データ活用が上手くできないところが多い。

 部門別の課題も話題に上りました。

営業部門の顧客のランク付け、見える化ができていない。うまくいった実績だけ報告している現状がある。
多かったのは、営業情報の見える化ができていない、個別に営業ツール、DXを進めても、それぞれの情報が有機的に連携できていない、という課題でした。
災害時にネットワークが繋がらない、電源がないという状況になると事業継続に大きな影響ある。そう考えるとアナログを残す重要性もあると感じている。
DX戦略は、大企業は大きく打ち出すけど、中小企業になるとそこに向かう体力がなかなかない。現実離れしていると感じることがある。
各社人事部門に課題を感じている。採用課題、評価制度など、各社テーマごとに違いはありました。

各テーブルで出た意見を整理して紹介するモデレーター
各テーブルで出た意見を整理して紹介するモデレーター

 DXを進める上で、ただ、新しいことを始めるだけでは業務が増えるだけです。そこで、人事・労務・経理などの業務のなかで半減できる業務はないかを話し合いました。また、業務削減に向けて何がボトルネックになっているのかについてもみんなで考えました。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。