協会けんぽとは 2024年度の都道府県別保険料率、24府県で引き上げ
協会けんぽ(正式名称:全国健康保険協会)とは、わかりやすく言うと、中小企業で働く従業員やその家族約4000万人が加入している日本最大の医療保険者です。協会けんぽは、2024年度からの都道府県単位保険料率を公表しました。神奈川県はそのままですが、24府県で前年度よりも引き上げられます。
協会けんぽ(正式名称:全国健康保険協会)とは、わかりやすく言うと、中小企業で働く従業員やその家族約4000万人が加入している日本最大の医療保険者です。協会けんぽは、2024年度からの都道府県単位保険料率を公表しました。神奈川県はそのままですが、24府県で前年度よりも引き上げられます。
協会けんぽの公式サイトによると、協会けんぽ(正式名称:全国健康保険協会)は、国が運営してきた健康保険事業を引き継ぎ、2008年10月に健康保険法により設立された公法人です。
中小企業の場合、自前で健康保険組合を持っていません。そのため、協会けんぽには、健康保険の適用事業所に勤める中小企業の従業員とその扶養家族の約4000万人が加入しています。加入事業所の約8割が従業員9人以下の中小企業です。
保険料は、被保険者・事業主それぞれが納めます。都道府県ごとに保険料率を設定しており、都道府県ごとの年齢構成や所得水準の差などを調整した上で、それぞれの都道府県の加入者1人あたりの医療費にもとづいて計算しています。
2024年度に改定される保険料率は以下の通りです。
特定保険料率…3.42%(2023年度は3.57%)
基本保険料率…保険料率は都道府県によって異なる
介護保険料率…40歳から64歳までの被保険者は1.60%(2023年度は1.82%)
新たな保険料率は、2024年3月分(4月納付分)から適用されます。
協会けんぽは、2024年度の都道府県別の特定保険料率と基本保険料率を合算した割合について公表しました。神奈川県はそのままですが、24府県で前年度よりも引き上げられ、逆に22都道県で引き下げられました。一覧は以下の通りです。
北海道…10.21%(-0.08ポイント)
青森県…9.49%(-0.3ポイント)
岩手県…9.63%(-0.14ポイント)
宮城県…10.01%(-0.04ポイント)
秋田県…9.85%(-0.01ポイント)
山形県…9.84%(-0.14ポイント)
福島県…9.59%(0.06ポイント)
茨城県…9.66%(-0.07ポイント)
栃木県…9.79%(-0.17ポイント)
群馬県…9.81%(0.05ポイント)
埼玉県…9.78%(-0.04ポイント)
千葉県…9.77%(-0.1ポイント)
東京都…9.98%(-0.02ポイント)
神奈川県…10.02%(0ポイント)
新潟県…9.35%(0.02ポイント)
富山県…9.62%(0.05ポイント)
石川県…9.94%(0.28ポイント)
福井県…10.07%(0.16ポイント)
山梨県…9.94%(0.27ポイント)
長野県…9.55%(0.06ポイント)
岐阜県…9.91%(0.11ポイント)
静岡県…9.85%(0.1ポイント)
愛知県…10.02%(0.01ポイント)
三重県…9.94%(0.13ポイント)
滋賀県…9.89%(0.16ポイント)
京都府…10.13%(0.04ポイント)
大阪府…10.34%(0.05ポイント)
兵庫県…10.18%(0.01ポイント)
奈良県…10.22%(0.08ポイント)
和歌山県…10.00%(0.06ポイント)
鳥取県…9.68%(-0.14ポイント)
島根県…9.92%(-0.34ポイント)
岡山県…10.02%(-0.05ポイント)
広島県…9.95%(0.03ポイント)
山口県…10.20%(0.24ポイント)
徳島県…10.19%(-0.06ポイント)
香川県…10.33%(0.1ポイント)
愛媛県…10.03%(0.02ポイント)
高知県…9.89%(-0.21ポイント)
福岡県…10.35%(-0.01ポイント)
佐賀県…10.42%(-0.09ポイント)
長崎県…10.17%(-0.04ポイント)
熊本県…10.30%(-0.02ポイント)
大分県…10.25%(0.05ポイント)
宮崎県…9.85%(0.09ポイント)
鹿児島県…10.13%(-0.13ポイント)
沖縄県…9.52%(-0.37ポイント)
40歳から64歳までの保険者は、これに全国一律の介護保険料率(1.60%)が加わります。
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