目次

  1. 通勤パスとは
  2. 実施期間
  3. 対象車両
  4. 指定区間

 国土交通省によると、通勤パスとは、曜日や時間帯を問わず、指定区間が最大半額になる制度です。

 元々は、高速道路に並行する一般道路における通勤時間帯の混雑解消のため、高速道路の平日朝夕割引を実施していました。しかし、国の審議会で「多様化する勤務体系に対応する必要がある」などの意見が出たことため、曜日や時間帯指定をなくして実施する社会実験が2023年度から石川県で始まりました。

 事前に車種・区間を指定して申し込むことで、月初から月末までの1ヵ月間、1日3回までの走行に限り利用できます。

 石川県で各月先着順1000人のモニターを、北海道と新潟、山梨、香川、長崎の5道県は各月先着順で500人のモニターを募集しています。通勤パスは、事前にご利用される車種・区間の申し込みが必要となり、詳細は今後、各地域の高速道路会社から公表予定です。

 実施期間は、2024年4月1日から2025年3月31日の予定です。

 対象となる車両は、ETC無線通信により指定区間を走行する軽自動車等および普通車です。ETC クレジットカードとETC パーソナルカードのみ対象で、ETCコーポレートカードでの利用は対象外となります。石川県でも、2024年度以降は、対象車両が軽自動車等と普通車になります。

 道県ごとに対象IC・指定区間が定められています。

北海道と新潟県の通勤パス実施IC区間
北海道と新潟県の通勤パス実施IC区間(国交省の公式サイトから https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001758.html)

北海道

 道央道 札幌南IC⇔ 北広島IC-千歳ICのうち、いずれか1ICの間(4IC間)。

新潟県

 関越道 長岡IC、 北陸道 中之島見附IC、三条燕IC、新潟西IC、磐越道 新潟中央ICおよび 日本海東北道 新潟亀田ICの各IC間(12IC間)。ただし、新潟西IC、新潟中央ICおよび新潟亀田ICの各IC間は除きます。

山梨県

 中央道 大月IC、一宮御坂IC、甲府昭和IC、韮崎IC、須玉ICおよび長坂ICの各IC間(15IC間)。

山梨県と石川県の通勤パス実施IC区間
山梨県と石川県の通勤パス実施IC区間(国交省の公式サイトから https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001758.html)

石川県

 北陸道 加賀IC-金沢森本ICの各IC間(47IC間)。

香川県

 高松道 白鳥大内IC、高松中央IC、高松檀紙IC、高松西IC、坂出ICおよび善通寺ICの各IC間(10IC間)。ただし、 瀬戸中央自動車道と連続して走行する場合は、対象外です。

香川県と長崎県の通勤パス実施IC区間
香川県と長崎県の通勤パス実施IC区間(国交省の公式サイトから https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001758.html)

長崎県

 長崎道 長崎IC、長崎多良見IC、諫早IC、大村ICおよび長崎バイパス 川平ICの各IC間(14IC間)。川平ICは、川平本線料金所を通行する場合を含みます。

 ただし、長崎県道路公社が管理するながさき出島道路または川平有料道路と連続して走行する場合は、通行料金が別途必要です。