目次

  1. 京阪神都市圏の鉄道運賃体系
    1. 新運賃体系の適用区間
    2. 申請した新運賃体系
  2. 新運賃体系、いつから?

 JR西日本の公式サイトによると、現在の「大阪附近の電車特定区間」を見直し、新たに京阪神都市圏を適用エリアとする共通の運賃水準を設定します。

 京阪神都市圏の運賃体系は、国鉄から継承したまま消費税改定を除いて見直されておらず、都市圏域の拡大に伴う輸送サービスやご利用状況と運賃水準との不一致が課題となっていたといいます。

 運賃改定で運賃が値上げとなる区間、値下げとなる区間がありますが、JR西日本の運賃収入は増収とならない想定だといいます。

 適用区間は以下の図の通りです。

電車特定区間(JR西日本の公式サイトから)
電車特定区間(JR西日本の公式サイトから)

 現行の大阪環状線内、電車特定区間及び幹線(拡大区間)に適用している運賃水準を統合し、大人片道普通旅客運賃に適用する賃率を、営業キロ1kmにつき15.50円に平準化します。現行の電車特定区間の賃率からの改定率は1.3%となる見込みです。

 上記にかかわらず、電車特定区間のみを乗車する場合に適用する普通旅客運賃は次のとおりです。

キロ地帯 従来の大阪環状線内  従来の電車特定区間 従来の幹線
(拡大区間)
改定後の電車特定区間
1~3 140円 140円 150円 150円
4~6 170円 170円 190円 180円
7~10 190円 190円 200円 200円
11~15 210円 230円 240円 240円
16~20 (270円) 320円 330円 320円
21~25 (350円) 410円 420円 410円
26~30 (430円) 480円 510円 490円
31~35 570円 590円 580円
36~40 660円 680円 660円
41~45 740円 770円 750円
46~50 820円 860円 840円
51~60 950円 990円 960円
61~70 1110円 1170円 1120円
71~80 1280円 1340円 1300円
81~90 1450円 1520円 1460円
91~100 1620円 1690円 1640円
101~120 1880円 1980円 1880円
121~140 2210円 2310円 2210円
141~160 2540円 2640円 2540円
161~180 2870円 3080円 2870円
181~200 3200円 3410円 3200円

 ※幹線以外は鉄道駅バリアフリー料金を含みます。

 通勤・通学定期についても、現行の大阪環状線内、電車特定区間及び幹線(拡大区間)に適用している運賃を統合し、現行の電車特定区間の運賃から1.3%改定した額に平準化する予定です。

 新運賃体系は、国交相から認可されれば、2025年4月1日(火)発売分から適用されます。