目次

  1. 電気通信サービスに係る内外価格差調査とは
    1. 東京
    2. ニューヨーク
    3. ロンドン
    4. パリ
    5. デュッセルドルフ
    6. ソウル
  2. スマホの調査結果概要 東京は中位の水準

 電気通信サービスに係る内外価格差調査は、東京を含む以下の6都市の電気通信サービスの価格を比較するものです。

東京
ニューヨーク
ロンドン
パリ
デュッセルドルフ
ソウル

 原則、2024年3月時点で、調査対象都市におけるユーザシェアの高い事業者については上位3または4事業者、それ以外は最もユーザシェアの高い事業者を調査対象サービスごとに選定しました。

 たとえば、スマートフォン(格安スマホのサービスを提供するMVNO)の調査で選定された事業者は以下の通りです。

都市 事業者名
東京 IIJ
ニューヨーク Consumer Cellular
ロンドン Tesco Mobile
パリ NRJ Mobile(BTBD)
デュッセルドルフ 1&1 Drillisch AG
ソウル KT M mobile

 通話時間やデータ通信料など月あたりの利用形態から想定される利用モデルにもとづき比較しています。

 大手キャリアが含まれるスマートフォン(MNO)の調査で選定された事業者は以下の通りです。()内はシェア。

 NTTドコモ(34.9%)、KDDI・UQ・mobile・povo(26.8%)、ソフトバンク・Y!mobile・LINEMO(20.4%)、楽天モバイル(2.6%)

 Verizon Wireless(35.3%) T-Mobile US・Metro(33.9%) AT&T Mobility(27.8%)

 Telefonica UK(34.6%) BT Group(28.9%) Vodafone UK・VOXI(22.7%) Three・SMARTY(13.8%)

 Orange・Sosh(31.0%)、SFR・RED(25.2%)、Bouygues Telecom・B&YOU(24.9%)、Free Mobile(19.0%)

 Telefonica Deutschland Holding・Blau(37.8%)、Vodafone Germany・Otelo・SIMon Mobile(32.0%) Telekom Deutschland・Congstar・fraenk(30.1%)

 SK Telecom(41.3%)、KT(30.8%)、LG Uplus(27.9%)

 スマホの調査結果の概要は以下の通りです。

 スマートフォン(MNO:シェア1位事業者)について、東京は4Gのすべての容量で中位の水準となり、5Gでは、2GB、5GB、20GB で低い水準、50GB、100GB、無制限で中位の水準となっていました。

 スマートフォン(MNO:最安)について、東京は、4Gと5Gで、2GB、5GB、 20GB、50GB 及び 100GB では中位の水準となり、無制限では低い水準となっていました。

 スマートフォン(MVNO)について、東京は4Gにおいて、2GB、5GB、20GBと50GB で中位の水準となり、5G において、2GB 及び5GB で低い水準、20GBと50GB で中位の水準となっていました。

 価格の年度推移をみていくと、東京は元々割高感がありましたが、MNOやMVNOの4Gのデータ容量が比較的少ない利用モデルで比べると、2020年度、2021年度ごろから価格が下落しています。

 これは、NTTドコモが2021年、廉価版料金プランNTTドコモが「ahamo」を発表して以降、KDDIが「povo」、ソフトバンクが「LINEMO」と相次いで同種のプランを提供したことが一つの要因だとみられます。