目次

  1. 2024年の台風10号の予想進路と勢力
  2. 過去に上陸した台風の中心気圧一覧
  3. 高潮や土砂災害に警戒を

 気象庁の公式サイトによると、 気象庁の29日5時20分ごろの発表によると、非常に強い台風10号は、29日4時には薩摩川内市の南南西約40kmにあって、1時間におよそ15kmの速さで北へ進んでいます。

台風10号の予想進路と風雨の影響(画像は気象庁の公式SNSなどから https://x.com/JMA_bousai/)
台風10号の予想進路と風雨の影響(画像は気象庁の公式SNSなどから https://x.com/JMA_bousai/)

 中心の気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50m、最大瞬間風速は70mで、中心から半径110km以内では風速25m以上の暴風となっています。

 台風は、今後、非常に強い勢力を維持したまま北上し、九州に上陸するおそれがあります。九州南部では記録的な暴風や高波、高潮、大雨となるおそれがあります。

 気象庁の上陸時(直前)の中心気圧が低い台風は以下の通りです。一番上が第二室戸台風、二番目が伊勢湾台風です。

上陸時気圧(hPa) 上陸日 上陸場所(当時の市町村名)
925 1961年9月16日 高知県室戸岬の西
929 1959年9月26日 和歌山県潮岬の西
930 1993年9月3日 鹿児島県薩摩半島南部
935 1951年10月14日 鹿児島県串木野市付近
940 2022年9月18日 鹿児島県鹿児島市付近
940 1991年9月27日 長崎県佐世保市の南
940 1971年8月29日 鹿児島県大隅半島
940 1965年9月10日 高知県安芸市付近
940 1964年9月24日 鹿児島県佐多岬付近
940 1955年9月29日 鹿児島県薩摩半島
940 1954年8月18日 鹿児島県西部

 気象庁によると、奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。

 風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、高波に厳重に警戒し、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒してください。

 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側の地域を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。