目次

  1. サイズ直しで喜ばれ「AFFLUX」誕生
  2. 小学4年生で「後を継ぐ」と決意
  3. パスポートを取り上げられ 突然の入社
  4. 顧客に喜ばれる会社へ
  5. 主力商品以外の購入にもつながるお付き合い
  6. お叱りも真摯に受け止め次に生かす
  7. 社内や取引先からも反対 でもジュエリーポットを開発
  8. “思い”に共感できる社員、パートナー企業を大切に
  9. ジュエリーの枠を超えたチャレンジを

 1983年、東大阪にヤスエイの前身となる宝石、貴金属などの輸入・製造直売を行う安栄商店が誕生しました。

 安本さんの父である会長と中学校の同級生が始めた事業は順調に成長し、1990年には大阪府内に6店舗を展開するまでになりました。

当時のヤスエイの外観写真(ヤスエイ提供)
当時のヤスエイの外観写真(ヤスエイ提供)

 ある日、安本さんの父は顧客から指輪のサイズ直しを依頼されます。その指輪はとても思い入れのあるもので、納品すると泣いて喜ばれたといいます。

 顧客が喜ぶ姿に心を打たれた父は「我々のジュエリーでお客様をこれだけ喜ばせ、幸せにできるのなら、日本中、世界中の人々をジュエリーで幸せにしたい」と、2004年に婚約指輪や結婚指輪をメインに取り扱うブライダルジュエリーブランド「AFFLUX」を立ち上げました。

 AFFLUXの指輪は、受注生産制です。ダイヤモンドの大きさや数、素材、指輪の幅などをオーダーでき、オリジナルの指輪をつくれます。また、一つひとつに愛する人への想いが込められた「ゆびわ言葉」や、購入後も指輪のクリーニングやサイズ直しなどに無制限・無料で対応する「永久保証」がついています。

 従業員は30人。販売代理店であるパートナー企業も含めると、販売店舗は北海道から沖縄まで全国76店舗にのぼります。

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