電気工事士試験、2025年から学科免除の対象試験を拡大へ
電気工事士試験(第一種、第二種)に2024年度上期学科試験合格者から学科試験が免除される試験の範囲が拡大されます。電気工事士法施行令の一部改正が2024年12月21日に閣議決定されました。2025年1月1日から施行されました。
電気工事士試験(第一種、第二種)に2024年度上期学科試験合格者から学科試験が免除される試験の範囲が拡大されます。電気工事士法施行令の一部改正が2024年12月21日に閣議決定されました。2025年1月1日から施行されました。
電気技術者試験センターの公式サイトによると、電気工事士は、電気工事士法という法律で定められている国家資格です。
電気工事士法は、低圧で受電する一般家庭、商店等の屋内配線設備や小規模な太陽電池発電設備や高圧で受電する小規模なビル、工場などの電気設備の設置または変更に関する電気工事の作業について、電気工事士が従事することを義務づけています。
電気工事士の資格には、第一種と第二種の2種類があります。
電気工事士試験は、電気工事士試験は第一種、第二種とも、学科試験(CBT方式及び筆記方式)と、実技による技能試験との2段階となっており、これまで学科試験の合格者は申請すれば、次回開催される同一の試験の学科試験を免除の上、技能試験を受験することができる制度になっていました。
この電気工事士試験の仕組みがかわります。2025年から、学科試験が免除される試験の範囲が「次回」に加え、「次々回」に開催される同一の試験まで拡大されることになりました。
具体的には、2024年度上期学科試験合格者は、申請することで、次々回の試験に該当する2025年度上期学科試験を免除の上、技能試験を受験することができます。
2024年度下期学科試験合格者も申請により、次回の試験に該当する2025年度上期学科試験に加えて、次々回の試験に該当する2025年度下期学科試験も免除の上、技能試験を受験することができます。
経産省の報道発表資料によると、受験機会を増やそうと、年1回だった電気工事士試験を、第二種電気工事士試験は2018年から、第一種電気工事士試験は2024年から、それぞれ年2回実施しています。
すると、学科試験の受験が免除される期間が、約1年間から約半年間へとかえって短くなってしまいました。そこで、学科試験の受験が免除される範囲を「次回の試験まで」から「次々回の試験まで」へと拡大することとしました。
電気技術者試験センターの公式サイトによると、2025年の第一種電気工事士(電工一種)の上期の申込受付期間は2025年2月14日10時〜3月3日17時です。学科試験(CBT方式)は4月1日〜5月8日、技能試験は7月5日です。学科試験の筆記方式はありません。
下期の申込受付期間は7月28日10時〜8月14日17時です。学科試験(CBT方式)は9月1日〜9月18日、学科試験(筆記方式)は10月5日、技能試験は11月22日です。
2025年の第二種電気工事士(電工二種)の上期の申込受付期間は2025年3月17日10時〜4月7日17時です。学科試験(CBT方式)は4月21日〜5月8日、学科試験(筆記方式)は5月25日、技能試験は7月19日または20日です。
下期の申込受付期間は8月18日10時〜9月4日17時です。学科試験(CBT方式)は9月19日〜10月6日、学科試験(筆記方式)は10月26日、技能試験は12月13日または14日です。
申し込みは電気技術者試験センターの公式サイトへ。
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