情報漏洩対策ツール配布終了へ IPA、サポートは2025年9月末まで

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「情報漏洩対策ツール」の配布・サポートを、2025年9月末日で終了します。IPAは終了する理由を、ファイル共有ソフトによる情報漏洩事故が減少しており、ファイル共有ソフト単体でのセキュリティ対策の必要性が薄れているからだと説明しています。また、後継ツールのリリース予定はないとしています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、「情報漏洩対策ツール」の配布・サポートを、2025年9月末日で終了します。IPAは終了する理由を、ファイル共有ソフトによる情報漏洩事故が減少しており、ファイル共有ソフト単体でのセキュリティ対策の必要性が薄れているからだと説明しています。また、後継ツールのリリース予定はないとしています。
目次
IPAの情報漏洩対策ツールは、ファイル共有ソフト(Winny、Winnyp、Share)による情報漏洩を防ぐためのソフトウェアで、企業や組織のパソコンにインストールすることで当該パソコンのファイル共有ソフトの実行を禁止できます。また、企業や組織などの情報漏洩対策で、自宅のパソコンにファイル共有ソフトがインストールされていないことを証明するためにも利用できます。
IPAは、この情報漏洩対策ツールのサービス終了を発表しました。
IPAは、2025年9月末日をもって「情報漏えい対策ツール」の配布・サポートを終了するとしています。
IPAは、情報漏洩対策ツールの配布・サポートを終了する理由を、ファイル共有ソフトによる情報漏洩事故は減少しており、ファイル共有ソフト単体でのセキュリティ対策の必要性が薄れているためだとしています。
IPAは、後継ツールのリリース予定はないとしています。
IPAは、Windows 11以降では情報漏洩対策ツールが正常に動作しないため、使用しないよう呼びかけています。またWindows 10での使用は、2025年10月14日をもって、サポートを終了すると案内しています。IPAは、サポート終了後のWindows 10の使用を推奨していません。
Winnyなどのファイル共有ソフトを使うことなくデータの転送や共有ができるサービスとして、Googleドライブやデータ便の活用が考えられます。
またIPAは今後、ファイル共有ソフトのリスクだけではなくさまざまな情報漏洩やセキュリティリスクに対応するために、総合的なサービスを検討するよう呼びかけています。
IPAが紹介している「情報セキュリティサービス基準適合サービスリスト」を参考に、情報セキュリティ監査サービス、脆弱性診断サービス、デジタルフォレンジックサービス、セキュリティ監視運用サービス、機器検証サービスなどから活用を検討してください。
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