目次

  1. 黄砂とは
  2. 黄砂の影響 屋外ではマスク着用も

 気象庁の公式サイトによると、黄砂とは、ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠や黄土地帯などから強風により吹き上げられた多量の砂やちりが、上空の風によって運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。

 黄砂の粒子は大気中に舞い上がると、粒径が数マイクロメートル以下の小さな粒子は遠くまで運ばれ、東アジアが起源の黄砂粒子が太平洋を横断し、北米やグリーンランドへ運ばれることもあるといいます。

 気象庁は、東京・大阪での目視観測のほか、観測装置、静止気象衛星「ひまわり」の観測データなどを使って黄砂分布を予測しています。

 黄砂は自動車や洗濯物が汚れる、花粉症などのアレルギー症状・呼吸器疾患が悪化するおそれがあります。それだけでなく、見通しが悪くなり、交通事故が起こりやすくなったり、農作物に付着して生育に影響したりすることも考えられます。

 3月25、26日に屋外で長時間の作業がある場合はマスクを着用するなどの対策を取るようにしてください。

 気象庁は「屋外では所により黄砂が付着するなど影響が予想されます。また、見通せる距離が5km未満となった場合、交通への障害が発生するおそれがありますので注意してください」と呼び掛けています。