目次

  1. TikTokフォロワー数7.5万人超のスーパーマーケット
  2. 「将来の夢はたけだの社長」
  3. Google検索でも出てこなかった店名
  4. 「日本一面白いスーパーマーケット」と宣言
  5. 「名物パフォーマンス」がヒット
  6. 「もっと面白いことをやりたい」がモチベーション
  7. 企業イメージの見える化が生んだ兆し
  8. SNSを介して商圏の拡大にチャレンジ
  9. ここにしかない「オリジナル」を生かす

 金曜のお昼時、店の扉をくぐるとそこには、スーパーというより、テーマパークとも感じるにぎやかな空間が広がっていました。店内に、ウルトラセブンの歌が響きわたり、至るところにクスッと笑える茶目っ気たっぷりのポップが施されています。

店内のお惣菜売り場に貼られた、等身大より大きな副社長・温史さんのポップ
店内のお惣菜売り場に貼られた、等身大より大きな副社長・温史さんのポップ

 Googleの口コミには2025年4月時点で、378件のコメントが寄せられ、県外から高速道路を使って4〜5時間かけて来店するお客さんも。最近では、伊万里への移住ツアーのバスが立ち寄るそうです。

 「ファインズたけだ」がある伊万里市山代町の人口総数は、2025年3月の調査によるとおよそ4119人。対して、「ファインズたけだ」のTikTokのフォロワー数は2025年3月時点で、7.5万人を超えています。町の人口の16倍以上もの人が、地方のスーパーマーケットをフォローしていることになります。

お店の雰囲気を作っている店内を彩る賑やかなポップ
お店の雰囲気を作っている店内を彩る賑やかなポップ

 取材に訪れた日は「7」のつく日に開催される「ウルトラセブン」のイベントデイ。創業時から開催されており、特別価格の商品が並び、平日でも1200人ほどの客が訪れるといいます。

 通常の来店客数は1000〜2000人ほど。日商は約180万円、年商7.5億円、パート、アルバイトも合わせた従業員数は36人規模となります。

 「ファインズたけだを有名にしてくれたのは、パフォーマンスです」と現社長の竹田智史さんは語ります。

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