目次

  1. 山陰道とは 出雲・湖陵道路と湖陵・多伎道路の概要
  2. 開通後の交通状況
  3. 期待される整備効果

 国土交通省松江国道事務所の公式サイトによると、山陰道とは、鳥取県鳥取市を起点とし、山口県下関市を終点とする、鳥取・島根・山口3県の主要都市を東西に結ぶ延長380kmの道路です。整備事業により無料と有料が混在しています。

 山陰道のうち、出雲・湖陵道路は、島根県出雲市知井宮町から出雲市湖陵町三部を結ぶ延長4.4kmの自動車専用道路で、2008年度に事業着手し、2025年3月2日に開通しました。

 湖陵・多伎道路は、島根県出雲市湖陵町三部から出雲市多伎町久村を結ぶ延長4.5kmの自動車専用道路で、2012年度に事業着手し、2025年3月2日に開通しました。

 その間に、新たなインターチェンジとして、出雲市湖陵町に「出雲湖陵IC」を設置しました。

 開通直後の交通状況(速報値)として、山陰道と並行する国道9号の利用割合を見ると、約42%の交通量が山陰道を利用していたといいます。

 これは、開通前に並走する国道9号(出雲IC-出雲多伎IC間)の交通量が1日1万7300台だったのに対し、開通後には1万2200台に減少し、山陰道の同区間の交通量が開通後には8800台に増えたことをもとにしています。

 松江国道事務所は、このほかに以下のような整備効果が期待できると説明しています。

  1. 島根県庁~浜田市役所間が約10分短縮
  2. 出雲市への企業進出・雇用機会が増加
  3. 観光地への周遊性が向上
  4. CO2の排出量を削減
  5. 国道9号で死傷事故の減少が期待される
  6. 大規模災害に備えた代替路機能の向上
  7. 第三次救急医療機関へスムーズに搬送